Windows 7はスリムなOS?――Vistaからの“カイゼン”ポイントは
電子メール/カレンダー/IMなどのアプリは標準搭載されない?米国Microsoftの次期クライアントOSである「Windows 7」は、一向に評価が上がらないVistaの“課題”を踏まえ、より高速かつ軽量になるもようだ。10月27日(米国時間)から開催されている同社の開発者向けコンファレンス「Professional Developers Conference(PDC)2008」では、同OSのプレベータ版が配布される。本稿では現時点で公開されている情報を元に、Windows 7で“改善”されたポイントを紹介したい。
Tom Spring/Yardena Arar
PC World米国版
「WinFS」の二の舞は避ける?――事前情報は極力制限
Windows 7の正式リリースは、2010年初頭に予定されている。しかし、業界筋によれば、早ければ2009年末にリリースされる可能性もあるという。
WindowsのスポークスマンでWindowsクライアント・コミュニケーションズ・チーム担当ディレクターを務めるクリス・フローレス(Chris Flores)氏は、Vistaの公式ブログに「Windows 7は新しいカーネルを基盤とするのではなく、Vistaカーネルを改良したものになる」と記している。しかし、それ以外の詳しい情報は公表されていない。
詳細を明らかにしない理由として、Flores氏をはじめとするMicrosoftのWindows関係者は、「過剰な期待を抱かれないようにするため」と口をそろえる。これはVistaの目玉機能として注目されていたものの、開発中止となったWinFSファイル・システムの苦い教訓があるからだ。Windows 7に関してMicrosoftは、確実に搭載できる機能以外は一切触れないという方針だという。
本稿を執筆するにあたってMicrosoftに取材を申し込んだが、取材は拒否された。代わりにMicrosoft社員によるWindows 7関連のブログ「Engineering Windows 7 blog」を参考にしてほしいとの回答を得た。以下、同ブログに掲載されている情報を中心に、Windows 7の概要を見ていこう。
パフォーマンス――Vistaより速いがXPよりも遅い?
Windows 7はVistaと同じコードを基盤としているが、Windows 7開発グループの「基本チーム」(Windows 7開発グループ内にある25チームの1つ)は、スタートアップ・サービスの数を減らす、SSD(Solid State Disk)などのテクノロジを有効活用できるようOSを最適化する、ブート時間を短縮するといった作業に取り組んでいるようだ。
ユーザーとしては、これらの改良点が「Vista Service Pack(SP)1」よりも有効であることを願っている。PC World編集部が独自に実施したテストでは、Vista SP1のパフォーマンスは、Vista初版と比較してもわずかな改善しか認められなかった。また、Vista初版とVista SP1の両方が、Windows XP SP2のパフォーマンスには遠く及ばなかった。
なお消費電力に関しては、Vistaよりも向上しているようだ。PDC 2008のあるセッションの説明には、「Windows 7はソフトウェア開発者がモバイルPCのバッテリ寿命を気にしないで利用できるOSだ」と記されている。
























