マイクロソフトのオープンソース戦略“大転換”――その真意とは?
「敵対から共生への戦略変更」か、それとも「自己利益追求の一環」かMicrosoftは、2008年7月に買収した米国Powersetからセマンティック(自然言語)検索エンジンを獲得したが、同時に「HBase」コンポーネントに含まれるオープンソース・コードも手に入れた。同社は、これを機にオープンソースに対して友好的な姿勢を鮮明に打ち出し、オープンソース技術の導入を“最優先のシナリオ”だとアピールし始めている。果たしてその真意はどこにあるのか。
Elizabeth Montalban
IDG News Service ニューヨーク支局
マイクロソフトがオープンソース・コードの一部を獲得したHBaseは、Apache Software Foundationがオープンソース分散コンピューティング・プラットフォーム「Hadoop」の分散データベースとして開発が進められているプロジェクトで、旧Powersetではオープンソース・コードを供与するなどの貢献活動に積極的に取り組んできた。Microsoftは、Powersetの買収を機にオープンソースに対してより友好的な姿勢を打ち出しつつある。
Microsoftのオープンソース戦略の今後について、同社プラットフォーム戦略グループ担当シニア・ディレクター、ロバート・ダフナー(Robert Duffner)氏は、「当社はこれまで自社ソフトウェアにプロプライエタリ技術しか採用してこなかったが、“自社製品にオープンソース技術を導入する”という今後の取り組みは、最優先すべきシナリオだ」と明言している。
買収したテクノロジーをそのまま使って、元PowersetのスタッフによるHadoopへのコード貢献を認めるというMicrosoftの方針について、ダフナー氏は、オープンソースに対するMicrosoftの考え方と戦略の転換を示すものだと断言したうえで、「イノベーションは広範なテクノロジーを横断して生まれる」という新たな認識の下、オープンソースに対してより友好的に接していくことを意味すると説明する。
Microsoftは2008年7月に、「ADOdb」と呼ばれるPHP(Hypertext Preprocessor)プロジェクトへのコード供与を開始し、初めてオープンソース・プロジェクトに対してコード貢献を行った(関連記事)。PHPはフリーで提供されているオープンソースのスクリプティング言語で、Web開発言語としてデベロッパーの間で広く使われている。
























