バルマーCEO、「IBMによるサンの買収はマイクロソフトに好都合」
両社の膨大な製品ラインの統合に時間がかかるとの見解米国MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は3月19日、米国IBMの米国Sun Microsystems買収交渉報道について、「両社が合併し、膨大なSunの資産が新たな会社に統合されるのに時間がかかれば、Microsoftは競争上の優位に立てる」と発言した。
同発言は、ニューヨークで開催された「2009 Media Summit」(3月18日〜19日)での基調講演の後、BusinessWeekのスティーブ・アドラー(Steve Adler)編集長による質問に答える形でされたもの。
「われわれとIBMは激しい競争関係にあり、(われわれの戦略上)そうした状況を変化させることはないだろう。IBMとSunが統合を完全に果たすまでには、1年から2年ほどかかると踏んでいる。その間はよい思いをさせてもらうつもりだ」(バルマー氏)
バルマー氏は、IBMによるSunの買収は、Sunの株主にとっては適切な「出口戦略」だとしながらも、IBMがSunを欲しがる理由について疑問を呈した。Sunはハードウェアからソフトウェア製品までを含む複雑なポートフォリオを持っており、その多くがIBMの既存のポートフォリオと重複しているからだ。
「IBMがSunを取得する際には、同時に山ほどの製品を抱え込むことになる。ほんとうにすべてが必要なのかどうか、検討しなくてはならないだろう」(バルマー氏)
両社はMicrosoftの長年にわたるライバル企業だが、ここ数年業績不振にあえいでいたSunは、Microsoftにとってそれほど大きな脅威ではない。
一方MicrosoftとIBMは、ミドルウェアやアプリケーション開発インフラストラクチャ、データベース技術、コラボレーションおよびワークグループ・ソフトウェアといった、さまざまなビジネス・ソフトウェアの分野で競合している。
MicrosoftとSunは、Javaソフトウェア開発言語をめぐる反トラスト裁判で、7年間におよぶ闘争を繰り広げた。同裁判は、MicrosoftがSunに20億ドルのJavaライセンス料を支払うことで、2004年4月に決着がついた。
なお、同質疑応答でMicrosoftの今後の買収計画について聞かれたバルマー氏は、「そう遠くないうちに、契約金額が5億ドル以下で、私の承認を必ずしも必要としない小規模な買収が10件から20件程度ある可能性がある」と回答した。
また、2008年2月に買収提案し、後に交渉決裂となった米国Yahoo!についても質問が及んだ。バルマー氏は、「われわれは何らかの検索分野業務提携を模索しているが、1社を丸ごと買収する考えはない」との従来の見解を繰り返した。
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