CW_Welcomeバナー

Microsoftウォッチ

RSS

【解説】

Windows 7の「XP Mode」には運用/サポート面で問題アリ

アナリストの指摘から浮かび上がる、Windows 7移行に伴う数々の課題
(2009年04月28日)

米国Microsoftは、Windows 7に、Windows XPアプリケーションを仮想マシンで実行するためのツールを提供するという。これは、Windows 7へのアップグレードを促進するのに必要な措置かもしれない。しかし、この措置が、運用担当者にとって悪夢のような状況をもたらすおそれがあると指摘するアナリストもいるのだ。



Gregg Keizer
Computerworld米国版

Windows 7への移行促進の“切り札”として期待されるXPM

 Microsoftは先ごろ、Windows 7 Professionalと同Ultimate、同Enterpriseの出荷時に、「Windows XP Mode(XPM)」というアドオンを提供すると発表した。

 XPMは、Windows 7において、Windows XP互換モードを仮想環境で提供するツールである。


Windows 7(ベータ版)のデスクトップ画面

 MicrosoftのWindowsエンタープライズ/仮想化戦略担当ディレクター、スコット・ウッドゲイト(Scott Woodgate)氏は4月24日、同社のブログでXPMについて次のように説明している。「XPMは、小規模企業のWindows 7への移行を支援するように設計されている」

 米国Directions on Microsoftのアナリスト、マイケル・チェリー(Michael Cherry)氏は、「XPMはWindows 7の普及に役立つだろう。同OSへの移行に伴う潜在的な問題の1つを解消するからだ」と語っている。

 同氏は、仮想化を利用して従来のアプリケーションとの下位互換性を提供するというアイデアは、決して目新しいものではないと指摘する一方で、「XPMは、XPを使うのをやめるのは不安だが、集中管理型の『MED-V(Microsoft Enterprise Desktop Virtualization)』を利用するには敷居の高いユーザーのための有効な“セーフティネット”になるだろう」と述べた。

 またチェリー氏は、Vistaの普及状況を見れば、XPMの提供は賢明な措置だと評価している。

 「Vistaには移行時の障害が多く、なかなか導入が進まなかった。Vistaで批判されてきた問題のうち、Windows 7のリリース前にMicrosoftが打ち出せる解決策が増えるほど、ユーザーがWindows 7に移行する可能性も高くなる」(チェリー氏)

 米国Gartnerのアナリスト、マイケル・シルバー(Michael Silver)氏も、少々辛辣な口調ながらも、MicrosoftがXPMを提供する背景について、チェリー氏とほぼ同様の見解を示した。「Microsoftがこのツールの提供に踏み切ったのは、彼らがXPユーザーをWindows 7に移行させようと躍起になっている表れだ」(同氏)

記事詳細テキストバナー

ページの先頭へ戻る