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世界規模の学生技術コンテスト「Imagine Cup 2009」の受賞者が決定

最も競争の激しいソフトウェア・デザイン部門はルーマニア・チームが受賞
(2009年07月09日)

 高校生や大学生を対象とした米国Microsoft主催の技術コンテスト「Imagine Cup 2009」が閉会し、各部門の受賞者が発表された。


Imagine Cup 2009の会場

 今年で7回目となる同イベントは、エジプトのカイロで4日間にわたって開催され、最も競争が激しいソフトウェア・デザイン賞をルーマニアのチーム「SYTECH」が受賞した。また、組み込み開発部門では韓国の「Wafree」、ゲーム開発部門ではブラジルの「LLEVV It」がそれぞれ受賞した。

 今年のImagine Cupでは、参加者が「国連ミレニアムの開発目標」からテーマを選択するようになっていた。そのテーマは、貧困と飢餓の撲滅、普遍的な教育の提供、エイズの蔓延防止といったものだ。賞金総額は25,000ドル。70カ国149チームから444名の学生が「ロボティクス(アルゴリズム)」「写真」「デザイン」など9つの部門に分かれて競い合った。

 ルーマニアからのチームは、人々の草の根レベルの活動によって政府機関と都市の連携を実現するプログラム「UpCity」を発表した。これは、同チームの出身地であるルーマニアのイアシ(Iasi)での採用が進められており、開発チームではさらに多くの都市に広めていきたいと考えているという。チーム・リーダーのアドリアン・バズガー(Adrian Buzgar)氏は、「今月末にも、地元のシティ・ホールに導入される予定だ。このプロジェクトをもとに、われわれは起業する予定だ」と述べた。


Imagine Cup 2009のプレス発表で記者からの質問に答えるMicrosoft チーフ・ソフトウェア・アーキテクト レイ・オジー氏(写真左)

 Microsoftのチーフ・ソフトウェア・アーキテクトを務めるレイ・オジー(Ray Ozzie)氏は、「Microsoft、Google、Yahoo、Facebookなど、学生が興した大企業は少なくない。技術革新には学生が重要な役割を担っている」と、プレス発表で語った。「学生のエネルギーには限界がない。理想を追い求めている学生も多い。彼らは世界がどのようになっているかを見据え、それをどうたいかを考えている」(オジー氏)

 カイロの世界大会に米国代表として参加したチームの1つは、5月の最終選考会で「MultiPoint」と呼ばれるプロジェクトを披露した。これは、複数の人が同じコンピュータを同時に使用できるようにするものだ。

 同チームのリーダーであるジョージア州立大学のジェームズ・ディキンソン(James Dickinson)氏は、「複数の子供が同時に同じコンピュータを使って遊ぶ『教育的なミニゲーム』の集まりだ。これはWebベースで使用できる。Webベースであることの利点は、ユーザーは何もインストールする必要がないということだ」と説明した。

 このゲームは小学生を対象にしているため、難易度が低いものになっている。しかし、開発チームは、ソフトウェアが普及し、生徒と先生が、ほかのユーザーと共有できるようなコンテンツをたくさん開発するようになることを望んでいる。

 Microsoftは、この大会を通じて、学生たちにテクノロジーだけではなくもっと多くのことを学んで欲しいと期待している。同社の米国教育部門でジェネラル・マネージャーを務めるアンソニー・サレシト(Anthony Salcito)氏は、米国の最終予選の際に次のように語った。

 「この大会は、テクノロジーだけではなく、ビジネス・プランニングにも焦点を当てたものだ。そのため、将来の生活のなかで使われるであろうものを開発するということに意義がある」

 なお、次回のImagine Cup 世界大会は来年の夏にポーランドで開催される。

(Nick Barber/IDG News Service ボストン支局)

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