バルマーCEO、Windowsタブレット、スマートフォン、クラウドへの尽力をパートナーに約束
数カ月以内に数社からWindowsタブレットが登場とも明言米国MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は7月12日、米国ワシントンD.C.で開催中の同社のカンファレンス「Worldwide Partner Conference(WPC)」(7月11〜15日)で基調講演を行い、会場に詰めかけたMicrosoftパートナー各社に、多数のWindowsベース・タブレットが数カ月以内に市場に登場すること、そしてスマートフォンOS「Windows Phone 7」のリリースに尽力することを約束した。
Microsoftは新しいデバイス製品の分野でプレゼンスの維持に苦戦し、挽回を図っているところだが、バルマー氏は、身振り手振りを交えたおなじみのエネルギッシュなスタイルで講演を行い、ビジネス・パートナーにMicrosoftとの密接な協力の継続を呼びかけた。
バルマー氏は米国Appleのスマートフォン「iPhone」やタブレット・デバイス「iPad」、米国GoogleのスマートフォンOS「Android」に言及はしなかったが、明らかにこれらの成功は、基調講演の内容に大きく影響していたようだ。バルマー氏は、ビジネス・パートナーから、Microsoftは同様のデバイスを提供するのかという問い合わせが来ていると素直に語った。
そして、同氏はパートナーに、Microsoft技術を使った同等の製品の準備が進められていると答えた。Windowsベースの各種デバイスはエンドユーザーにアピールし、Microsoftの既存の管理ツールによって企業での利用もサポートされるというメリットがあるという。
また、クラウド・コンピューティングでは、こうしたスマート・デバイスが要求されると、バルマー氏は語った。基調講演では、クラウド・コンピューティングも大きなテーマだった。「クラウドでは、スマートなデバイスが必要になる」と同氏。クラウド・サービスはシン・クライアントからもアクセス可能だが、ユーザーはリッチな機能性を求めるだろうとの見解を示した。
「リッチな機能の提供が、今後、進むべき道だ。消費者はそれを求めている」(バルマー氏)
バルマー氏によると、数カ月以内に米国Dell、韓国Samsung、日本の東芝などが、搭載する機能も価格もさまざまなWindowsベースの多彩な新型タブレット・デバイスをリリースするという。
また、バルマー氏はスマートフォン市場に関して、MicrosoftがWindowsモバイルOSの「リリース・サイクルを逃した」ことを認めた。だが、同氏は、Microsoftは競争の激しいスマートフォンOS市場にWindows Phone 7を投入するために全力を挙げて取り組んでいることを強調。具体的なリリース時期は明らかにしなかったが、同OSは年末ごろに登場すると見られている。
さらに同氏は、Microsoftはシン・クライアント・デバイスをサポートしていくが、使用帯域の節約や高度なグラフィックス処理など、スマートフォンなどのクライアント・デバイスに一定のコンピューティング能力を確保しておくべき理由はたくさんあるとも述べた。
さらに、バルマー氏は、Microsoftのクラウドへの取り組みも強調。同社は12日、Azureクラウド・プラットフォームをパッケージ化し、企業データセンターで運用できるようにした「Windows Azure Appliance」を発表している。このアプライアンスは、Dellのほか、日本の富士通、米国Hewlett-Packard(HP)などのパートナーから提供されるとのことだ。
また、9月ごろにはシアトルで、Windows Azureに関する初めての開発者向けカンファレンスを開催するという。
バルマー氏によると、Microsoftはパートナーと協力し、顧客のクラウド活用を支援したいと考えている。同氏は、パートナーは当初の何年かはクラウドへの取り組みに消極的だったと認めながらも、アプリケーションの配布と管理の簡易化、保守投資負担の軽減、顧客へのリーチ拡大、というクラウドのメリットを挙げ、クラウドに積極的に取り組むことが重要になっていると強調した。
さらに、バルマー氏は、検索エンジン「Bing」や各種の「Windows Live」サービスなど、大規模クラウド・サービスの提供を通じ、Microsoftのエンジニアはクラウド運用に関する多くの教訓を得ており、当社はそれらをAzureサービスとWindows Serverの開発に生かしているとも述べた。
(Joab Jackson/IDG News Serviceニューヨーク支局)
























