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NEC、中堅企業向けERPパッケージの新版を発表──開発環境をセットで提供

(2006年05月23日)

 NECは5月23日、同社の中堅企業向けERP(Enterprise Resource Planning)パッケージ「EXPLANNERシリーズ」の新版を発表した。開発フレームワークをセットで販売することで、システム構築後、顧客自身が業務プロセスの変更に応じて、簡単な操作で効率的にシステムを更新できるのが大きな特徴としている。


「EXPLANNERシリーズ」の製品体系

 今回発表されたのは、(1)販売、会計、人事給与、債権/債務パッケージの新版「EXPLANNER/Ai」、(2)製造業向け基幹業務パッケージ「EXPLANNER/J」、(3)建設業向け基幹業務パッケージ「EXPLANNER/C」の3製品。

 EXPLANNER/Aiは、従来製品の「EXPLANNER/A」の資産を継承し、同社の統合開発環境「SystemDirector Enterprise」上でシステムの改変などを行えるようにしたもの。

 階層型マルチセグメント機能の採用により、意思決定に不可欠となる管理会計情報をさまざまな角度からリアルタイムに分析することが可能。これにより、社内およびグループ企業内の最新状況把握や最適な経営資源配分が行えるという。また、ワークフローやログ管理、アクセス・コントロールといった内部統制支援機能が追加されている。

 EXPLANNER/Jは、受注から生産・出荷までをフルサポートするWebベースの基幹業務パッケージ。マルチプラント機能により、複数工場の生産管理システムおよび複数営業拠点の販売管理システムを1サーバで集中管理することが可能となっている。また、製品特性に合わせて、製品管理やMRP(Material Requirement Planning)管理の混在もサポートする。

 同製品とセットで提供される開発支援ツール「EXPLANNER/J Studio」により、機能追加やカスタマイズを効率よく、かつ迅速に行い、業務に適合したシステムを短期間・低価格で構築できるとしている。

 EXPLANNER/Cは、これまで分散されていた各業務情報を統合データベース・システムによって一元管理し、情報の集中化を支援する建築業向けのERPパッケージ。Webブラウザのみで基幹システムを利用できるため、遠隔拠点にある支店や作業所から入力されたデータをリアルタイムに反映することが可能となっている。これにより、営業、現場、工事管理、調達、経営、人事などの業務を可視化し、経営指標に基づいたコクピット経営の実現をサポートできるという。

 また、建築業特有の会計制度、営業スタイル、契約方式、原価管理、法令規制、JV(ジョイント・ベンチャー)施工、労災保険などへの対応も図られた。

 いずれの製品にも、業務の可視化を支援するビジネス・プロセス・モデリング・ツールとして、サン・プラニング・システムズの「iGrafx」とIDSシェアー・ジャパンの「ARIS」が提供される。NECでは、これらのツールを用いて、内部統制を含めた適切な業務プロセスを立案するコンサルティング・サービスの提供を年内に開始する計画だ。また、その他の業種・業務別ERPパッケージとして、食品業向けと物流業務向け製品を順次提供開始する予定としている。


NEC 執行役員常務 岩波利光氏

 NECでは、EXPLANNERシリーズの事業強化に向けて、グループ会社のNECソフトに300名規模の「EXPLANNER事業部」を今年4月に設立し、開発/サポート面を強化するとともに、販売面ではNECグループで800名規模の営業体制を確立し、拡販を図っていくとしている。

 EXPLANNERシリーズの価格は100万円から。出荷開始は今年8月からの予定となっている。

 NECの執行役員常務、岩波利光氏は、発表に際し、「開発環境とERPパッケージ・ソフトのセット販売は、中堅企業向けでは国内初。今回のEXPLANNERシリーズの刷新と事業強化により、2008年度までの3年間で800億円の売上げを目指す」と抱負を述べた。

(大川 亮/Computerworld.jp)

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