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経済危機とIT

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【解説】

IT市場が“大失速”を免れる8つの理由

ソフトウェアやストレージ・セクターなどが下支え?
(2008年12月04日)

 世界経済が急速に悪化している。過去2カ月間、米国の消費者は電子機器など生活必需品以外の商品を買い控えており、ついには家電小売チェーン大手のCircuit Cityまで連邦破産法11条の適用申請に追い込まれた。ところが、このように経済危機が深刻化しているにもかかわらず、IT業界のアナリストたちの多くが、ソフトウェア/サービスや通信、ストレージに関しては、堅調に売上げを伸ばすと予想している。



Carolyn Duffy Marsan
Network World米国版

【1】 IT市場はわずかながらも成長を続ける?

 調査会社IDCが今年11月に発表した「2009年度グローバルIT支出予測」によると、グローバルIT市場の2009年の成長率は2.6%にとどまり、金融危機が表面化する前の予測5.9%を下回る見通しだ。また米国のIT支出は、かろうじて0.9%のプラス成長となるという(関連記事)。


IDCのステファン・ミントン氏

 IDCによると、グローバルIT市場の中で成長が著しく鈍化するのは、米国、日本および西欧で、いずれも1%前後の成長にとどまる。それとは対照的に、中欧、東欧、中東、アフリカ、中南米は堅調な伸びを示す見通しだ。

 一方、Gartnerが10月中旬に発行したリポートによると、最悪のシナリオを想定した場合、2009年のIT支出の伸びは2.3%にとどまる可能性があるという。IT業界の業績は、米国で成長がフラットになり、欧州では大きく落ち込むと予想されているからだ。

 Gartnerによると、2007年に3兆1,500億ドルだったグローバルIT支出は、2008年には3兆8,000億ドル程度になる見通しだ。

 IDCのアナリスト、ステファン・ミントン(Stephen Minton)氏は、「IT市場は2010年を通して徐々に回復し、2011年には正常な市場環境に戻る」と予想している。

 しかし、その同氏も、もし景気後退がエコノミストの予想を超えて深刻さを増すか、4四半期以上連続で続く事態になれば、IT支出の収縮が始まる可能性もあると警告する。ただ、そうなった場合でも、「IT市場は2010年こそ低調に推移するものの、2011年から徐々に回復の兆しを見せ、2012年にはノーマルな状態に復帰する」としている。

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