専門家が指摘、「iOS 4とExchangeとの同期不具合問題は、根本的に未解決だ」
アップルは修正プログラムを準備中と言うも公開時期や詳細は語らず米国AppleのモバイルOS「iOS 4」のユーザーが直面している「Microsoft Exchange」との同期の不具合を回避する方法をAppleが公開した。しかしExchange関連サービスを提供するベンダーの専門家が7月1日、「この方法はパフォーマンス向上につながるだろうが、根本的な問題は解決されていない」と指摘した。Appleはこの不具合の修正プログラムを開発しているもようだ。
Appleはこの不具合の回避方法を先週公開したが、Microsoftのシニア・テクニカル・プロダクト・マネジャー、アダム・グリック(Adam Glick)氏の7月1日付けのブログ記事によると、Appleは完全な解決策に取り組んでいるという。「Appleはわれわれに、修正プログラムを準備中だと伝えてきた。ただ、その公開時期には言及しなかった」
Appleにこの修正プログラムの詳細を問い合わせたが、回答は得られなかった。
Appleの最新スマートフォン「iPhone 4」と同機搭載のiOS 4が市場に登場した直後から、一部のユーザーは、Exchangeアカウントとの同期でトラブルが起きていると不満を訴えている。Azaleosのアーキテクチャ・ディレクター、リー・デュマ(Lee Dumas)氏は「当初のタイムアウト設定が短すぎたという問題は、(アップルが公開した回避方法で)改善されるが、まだ解決されていない問題がある」と語っている。Azaleosは、Exchangeの運用管理サービスを提供しているベンダーだ。
「新型iPhoneはリクエストを送信した後、リクエストがタイムアウトすると、またリクエストを送る。だが、リクエストを再送信する前に、本来ならネットワーク接続を解除しておくべきなのに、実は解除しない。このため、サーバに過大な負荷をかけてしまう。Exchangeサーバを社内または外部で運用している企業は、使用率の急増に気づくだろう。それは、新型iPhoneソフトウェアのユーザーがサーバに接続してくる場合に発生する、こうしたネットワーキング問題に起因するものだ」(デュマ氏)
Microsoftは、Appleによる対処状況について迅速に情報提供を行ったが、問題は、多くのエンジニアが、何が起こっているのか理解していないかもしれないことだと、同氏は語った。
デュマ氏は、一部の企業は、iPhoneにExchangeメールを取り込むことを禁止するかもしれないと指摘した。「ネットワーク管理者は、iPhoneをブロックして問題を片づけようとするのではないか。私ならそうするだろう。ユーザーには、『Webインタフェースを使えば、メールは読める』と伝えれば済むことだと思う」
さらに同氏は、iOS 4のExchangeとの同期問題は、Appleのプライオリティを反映しているとも指摘した。「彼らはExchangeへの対応にあまり重きを置いていない。iPhoneはエンタープライズ・デバイスとして設計されているわけではなく、この問題はその表れだ」
Appleのサポート・フォーラムへのある投稿者も、一部の企業はiPhoneをサポートすることに疑問を持つようになるかもしれないと述べた。、“AustinAtma”と名乗る投稿者は同フォーラムで「この不具合で、多くのiPhoneユーザーが切り捨てられるかもしれない」と書き込んでいる。
(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)



























