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AMD、初の3コアCPUを含む新型「Phenom」プロセッサをリリース

デュアルコアに物足りなさを感じるデスクトップPCユーザーに照準
(2008年03月28日)

 米国AMDは3月27日、同社のデスクトップPC向けプロセッサ「Phenom」シリーズの新製品として、デスクトップPC向けクアッドコア・プロセッサ「Phenom X4 9000シリーズ」と、トリプルコア・プロセッサ「Phenom X3 8000シリーズ」を発表した。


トリプルコアPhenomのロゴ(左)とクアッドコアPhenomのロゴ

 AMDのアドバンスト・マーケティング担当バイスプレジデント、パット・ムーアヘッド(Pat Moorhead)氏は、同社初のトリプルコア・プロセッサであるPhenom X3 8000シリーズについて、「クアッドコア・プロセッサを購入する気はないが、デュアルコア・プロセッサよりも高いパフォーマンスを求める一般のPCバイヤーに新たな選択肢を提供できる」と述べたうえで、「高精細(HD)ビデオの再生やカジュアルなゲームなども十分に楽しめる」と説明した。

 Phenom X3 8000シリーズでは、クロック周波数2.1GHzの「Phenom X3 8400」と2.3GHzの「同8600」の2つがラインアップされる。いずれも1.5MBのL2キャッシュと2MBのL3キャッシュを備える。

 一方、クアッドコアのPhenom X4 9000シリーズでは、クロック周波数2.4GHzの「Phenom X4 9750」と2.5GHzの「同9850」、低省電力型で1.8GHzの「Phenom 9100e」、旧製品「Phenom 9600/9500」のマイナーチェンジ版である「Phenom X4 9650」(2.3GHz)と「同9550」(2.2GHz)の5製品が提供される。いずれも2MBのL2キャッシュと2MBのL3キャッシュを備える。

 AMDによると、これらのクアッドコアPhenomプロセッサを搭載した製品が第2四半期にPCメーカー各社から出荷される予定という。

 トリプルコアPhenomプロセッサはすでにPCメーカーに大量出荷されている。ZT Systemsは3月31日からトリプルコアPhenomプロセッサ搭載のPCを販売開始する予定で、その他の大手OEMやシステム・ベンダーも第2四半期に製品出荷を計画している。

 Dellは自社のビジネス向けデスクトップPC「OptiPlex 740」にトリプルコアPhenomプロセッサを搭載する計画だ。同社の広報担当者は最近、トリプルコアOptiPlex搭載製品を第2四半期に投入すると述べたが、具体的にどのプロセッサが搭載されるかは明らかにしていない。HPは同社のブルガリア語のWebサイトで、AMDのトリプルコアPhenomプロセッサ搭載のデスクトップPC製品を販売リストに含めている。また、英国のPCベンダーMesh Computerも、Phenom X3 8400搭載のデスクトップPC「Matrix XXX Plus」とPhenom 8600搭載のデスクトップPC「Matrix XXX Pro」を提供する予定だ。

 トリプルコア・プロセッサはクアッドコアCPUをベースにしているが、1つのコアが機能しない設計になっている。米国Mercury Researchの創設者で代表を務めるディーン・マカロン(Dean McCarron)氏は、「トリプルコア・チップは広く普及しているデュアルコアとクアッドコアの中間に位置する新しいコンセプトの製品であるため、市場にどれくらいなじむかは未知数」と分析している。

 加えて同氏は、「トリプルコア・チップを投入したことで、AMDは戦術面でIntelに対し優位に立った。Intelは今後、トリプルコア・チップと同じ価格帯で同等の性能を持つ製品を投入し、AMDに対抗していくと思われる。具体的には、デュアルコアまたはクアッドコア・プロセッサのキャッシュ機能などを調整し、トリプルコア・プロセッサと同様の価格を設定するといったアプローチがとられるだろう」との予測を示している。

(Agam Shah/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)

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