インテル、8コアの「Nehalem-EX」を今月リリースへ
オッテリーニCEO、「Intelの過去最速のプロセッサだ」米国Intelは今月、同社のプロセッサとして最速となるサーバ向け8コア・プロセッサ「Nehalem-EX」(開発コード名)をリリースする模様だ。同社幹部が3月4日遅くに明らかにした。
IntelでXeonプラットフォーム・ディレクターを務めるシャノン・プーリン(Shannon Poulin)氏は、「Nehalem-EXは4ソケット・サーバをターゲットにしている」と語った。各物理コアは2スレッドを同時実行できるため、同プロセッサ搭載サーバは、仮想的に64個のプロセッシング・コアを持つことになる。
IntelのCEO、ポール・オッテリーニ(Paul Otellini)氏は2010年1月に行われた決算発表の会見において、「Nehalem-EXはIntelの過去最速のプロセッサだ」と述べている。同社はNehalem-EXを昨年発表し、リリース時期を2010年前半としていたが、具体的なリリース時期は明らかにしていなかった。
プーリン氏はNehalem-EXのクロック周波数を公表しなかったが、Intelは同プロセッサには24MBのキャッシュが搭載され、23億個のトランジスタが集積されるとしている。
IntelではNehalem-EXのターゲットに、データベースのようなデータ集約型アプリケーションが稼働するハイエンド・システムを想定している。すでに米国IBMは3月2日、同社の「System x」サーバにNehalem-EXを採用する予定であると発表している。
Nehalem-EXは、Nehalemマイクロ・アーキテクチャに基づき、45nmプロセスで製造される。Nehalemアーキテクチャはメモリ・コントローラを内蔵しており、Intelの従来のプロセッサで課題となっていたデータのボトルネックを軽減することで、システムの速度を向上させるという。
プーリン氏は、「Nehalem-EXでは、1プロセッサ当たり4つのメモリ・チャネルを提供する」と語った。これにより、Nehalem-EXは米国AMDの12コアOpteronサーバ・プロセッサ「Magny-Cours」(開発コード名)と肩を並べることになる。Magny-Coursも1プロセッサ当たり4つのメモリ・チャネルを提供している。
米国の半導体調査会社Insight 64で主席アナリストを務めるネーサン・ブルックウッド(Nathan Brookwood)氏は、「AMDはMagny-Coursの出荷を開始している。Nehalem-EXの登場で、いずれもベンチマーク結果で自らの優位性をうたう両社の競争は激しさを増すだろう」と語った。
「Intelは、プロセッサ処理の高速化につながる大容量キャッシュをNehalem-EXに搭載しているが、AMDのMagny-Coursはプロセッサ当たりの物理コア数が多い。ベンチマーク結果は、割り当てられるタスクの種類によって異なるかもしれないが、性能はプロセッサの1つの要素にすぎない」(ブルックウッド氏)
またIntelは今年初頭、「Westmere」マイクロ・アーキテクチャに基づく次世代のサーバ向けプロセッサとなる新型Xeon「Westmere-EP」(開発コード名)を3か月以内にリリースする計画を発表した。
Westmere-EPはXeon製品ラインに属し、32nmプロセスで製造される。前回、Intelのサーバ向けプロセッサのラインアップが一新されたのは2009年3月。その際、IntelはNehalemアーキテクチャに基づく Xeon 5500番台と3500番台を発表した。なお、これらのプロセッサは、45nmプロセスで製造されている。
(Agam Shah/IDG News Serviceニューヨーク支局)
























