アームCEOが強気の発言、「われわれが2014年のサーバ市場を揺るがす」
低電力ARMプロセッサを採用するサーバ・メーカーも増加傾向に英国ARMの最高経営責任者(CEO)であるウォーレン・イースト(Warren East)氏が、2014年のサーバ市場に同社が大きな影響をおよぼすことを期待すると発言した。同社は来年、64ビット・プロセッサ・デザインを市場へ投入する予定だ。
先週ラスベガスで開催された「Consumer Electronics Show(CES)」でインタビューを受けたイースト氏は、多くのサーバ・メーカーが消費電力の低いARMプロセッサを利用する実験的なシステムに関する発表を行なっており、ARMの大きな自信につながっていると語った。もっとも、ARMのツールやプロセッサ・アーキテクチャをサーバ市場に広く浸透させるにはさらに数年かかると同氏は見ている。
イースト氏は、ARMがサーバ市場への本格参入に着手したのは2008年であり、その当時にこれは6年がかりの事業になると気づいたと話した。
現在、ARMのプロセッサは主にスマートフォンやタブレットに搭載されているが、データセンターのコスト削減を望む企業が増えるなか、同社の低電力プロセッサをサーバに使用することへの関心が高まりつつある。サーバへARMプロセッサを実装する試みはすでに始まっており、ARMベース・サーバのデザインを公表したHewlett-Packardや、チップ・メーカーNVIDIAのARMコア搭載CPU「Tegra 3」およびグラフィック・プロセッサを組み合わせたバルセロナのスーパーコンピュータなどがそうした事例に含まれる。
しかしながら、新参者であるARMが市場で覇権を握るためには、x86チップによってデータセンター分野を支配するIntelとAMDを打ち負かさなければならない。ARMの現行のプロセッサは32ビットのみ、対するx86は64ビットであり、イースト氏も特にサーバにおいてはここがARMの弱点であることを認めている。
「64ビット・プロセッサの使用を想定してソフトウェアが記述されているサーバ・アプリケーションは非常に多い。今日のARMプロセッサは32ビットであり、われわれがカバーできていない64ビット・プロセッサがサーバ・ワークロードの前提条件となっている事実を受け止めなければならない」(イースト氏)
ARMは2011年10月に同社初の64ビット・マイクロプロセッサ・アーキテクチャ「ARMv8」を発表したが、コンシューマ/エンタープライズ・システム用プロトタイプのリリースは2014年まで待つ必要がある。ARMv8は、サーバ上で稼働するアプリケーションにとって重要なメモリおよびストレージをより多く処理できるという。
「今はまだ新製品の準備中だ。これが10年前なら、ARMは2012年にサーバ市場へ乗り出すと言ったかもしれない。64ビット製品の開発をもう少し前から始めていれば、リリースも当然早まっただろう。だが、われわれは心配はしていない。このタイミングがベストだと思っている」(イースト氏)
ARMがサーバ市場で道を切りひらこうと奮闘する一方で、Intelもスマートフォンおよびタブレット市場におけるARMとの競争に打ち勝つべく、消費電力の小さなチップを発表した。同社がCESでアナウンスした「Atom」の新プロセッサ(コードネーム「Medfield」)は、LenovoやMotorolaがこれから発売するスマートフォンに搭載されるという。
(Agam Shah/IDG News Serviceニューヨーク支局)




























