進化と成熟と――Javaテクノロジー2002|ソフトウェア開発|トピックス|Computerworld

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ソフトウェア開発

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【JavaOne 2002】

進化と成熟と――Javaテクノロジー2002

7年目を迎え、原点回帰したJavaOne
(2002年03月30日)

開催時期を変更。春の桑港にJavaディベロッパーが参集

 サンフランシスコ市を舞台に行われるJavaOneコンファレンスは、1996年に第1回が開催されて以来、今年で7回目となる。これまでJavaOneと言えば、すなわち、毎年6月頃にサンフランシスコのモスコーニ・コンベンション・センターで開催されるイベントを指していた。だが、本誌の読者であればご存じのように、サン・マイクロシステムズは昨年11月、横浜市でJavaOneを開催し、同コンファレンス初の“海外進出”を果たしている。また、このときサンからは、JavaOneのワールドワイド開催という方針が伝えられた。よって、今回のJavaOneは、米国開催の“本家JavaOne”という位置づけで行われる初めてのコンファレンスとなるわけだ。


写真1:今年のJavaOneホストはコンビ体制。おなじみジョン・ゲージ氏とサン・フェローのロブ・ジンゲル氏

 開催時期についても変更があった。JavaOneは例年6月に開催されてきたが、今回は会場の都合などにより、3月末の開催となった。すなわち、前年のJavaOneから9カ月という、過去に例のないスパンで行われたわけで、この変更は、「JavaOne Japan」の開催と合わせて、来場者数にかなりの影響を与えることになった。ただし、5日間という会期は前回と同じだ。

 コンファレンス初日の午前9時半、オープニングの基調講演が始まった。今回の基調講演のホストは、米国サン・マイクロシステムズのチーフ・リサーチャー兼サイエンス・オフィス・ディレクター、ジョン・ゲージ氏と、副社長兼サン・フェロー、ロブ・ジンゲル氏のコンビである(写真1)。JavaOneのナビゲーターとしておなじみのゲージ氏は、はじめに、「JavaOne参加心得」をホールに集まった来場者たちに促した。JavaOneではおなじみの光景だ。

 「JavaOneは、アイデアを持ち寄り、交換して、そこから新たなアイデアを生み出す場である。これから102時間、すなわち6,116分の旅の始まりである。初めて参加された方は目を白黒させているかもしれないが、会場内のエキスパートたちに遠慮しないで質問をぶつけてほしい。この濃密な102時間を過ごした後、自分と同じ目的に向かっている人やグループに巡り会うことができるはずだ」(ゲージ氏)

スルツ氏、JavaOneの原点回帰を宣言



写真2:サンのソフトウェア部門を率いるパット・スルツ氏は、「原点に立ち返るJavaOne」を力強くアピールした

 ゲージ氏は、企業コンピューティングにおいてJavaがもはや不可欠な存在であることを実例を挙げつつ説明した。「JavaはIT業界全体を変革する技術で、現在、1億台ものデバイス上でJavaが走っている」。そして同氏は、「JavaOneの女神を紹介しよう」と述べ、サンの執行副社長兼ソフトウェア・システムズ部門ゼネラル・マネジャーのパット・スルツ氏を壇上に招いた(写真2)。

 スルツ氏は、今回、JavaOneを開催するにあたって、ここ数年のJavaOneにおいて強まっていたビジネス色を薄め、テクノロジーとエンジニアリング重視の方向に、コンファレンスのデザインを軌道修正したと語った。同氏によれば、今回、テクニカル・セッションの数を大幅に増やし、500近いセッションが用意された。また、基調講演に登壇するゲスト・スピーカーについても、近年目立っていたベンダーのCEO(最高経営責任者)を多数迎えるスタイルを止め、技術的な話題を提供できるスピーカーに集まってもらったという。

 「特にこの2年間でJavaはすっかりビジネスにとけ込んでいったので、JavaOneにもそうした雰囲気が強く現れるようになっていった。でも今年は一度、JavaOneの原点に立ち返り、ディベロッパーのみなさんに強くコミットしたコンファレンスにしたい」(スルツ氏)

 昨年秋のJavaOne Japanでも基調講演のスピーカーを務めたスルツ氏は、同コンファレンスが予想以上の成功を収めたことをアピールした。「JavaOne Japanは、全世界のJavaディベロッパーにコミットしてほしいという要望から実現されたものだ。米国外では初めてということもあって、われわれは当初、1,600名程度の来場者数を予想していた。ところが、フタを開けたらなんと7,600名もの人が集まったのである」

 冒頭で少し触れたが、スルツ氏が述べたJavaOne Japanの予想以上の集客と、前回より9カ月後の開催という事実は、今回のJavaOneの来場者数にある程度の影響を与えることになったようだ。モスコーニ・センターで開催されるJavaOneの来場者数は公式に発表されていないが、会場内を歩いていると、今年のJavaOneの参加者数が昨年や一昨年よりも少なく感じられた。ちなみに、2003年のJavaOneは6月開催に戻されるという。

 スルツ氏のスピーチのあと、ジンゲル氏が登壇し、同氏が議長を務めるJCP(Java Community Process)の現況についての説明を行った。「JCPには、現在200件近いJSR(Java Specification Request:Java仕様要求)が提出されている。今回われわれは、JavaOneに参加しているさまざまな立場の人と、JCPというコミュニティをどのように拡大、発展させていくか、そして現存する課題についても話し合っていきたい」(ジンゲル氏)

 JCPの進展に貢献するジンゲル氏をJavaOneのホストとして起用したのも、今回のテーマである「原点回帰」の一環であると言えるだろう。ジンゲル氏はJCPの説明の後、Javaの将来性が揺るぎないものであることを語った。

 「ご存じのとおり、サンの歩んできた20年間というのは、ネットワーク・コンピューティングの発展と普及に注力し続けてきた20年間だった。その結果、インターネットやJavaが登場した。Javaにおいては、この言語の特性であるクロスプラットフォーム性やポータビリティがさらに向上していくと考えている。今後、Javaはますます多くのデバイスに搭載されて、あらゆるものを見渡そうとしている」(ジンゲル氏)

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