オラクル、Javaモバイル開発フレームワークをリリース
産業アプリケーション開発者向けのJava開発フレームワークが登場Oracleがモバイル・クライアントとこれに関連するフレームワークをリリースした。開発におよそ2年かかった同製品を利用すれば、産業用モバイル・デバイス向けのJavaアプリケーションを迅速に開発できるようになるという。
「Oracle Application Development Framework(ADF) Mobile Client」は、異なるモバイル・プラットフォームをまたいで実装可能なアプリケーションを開発するベースを提供してくれる。各プラットフォームに合わせてモバイル・アプリケーションのコードをカスタマイズする必要はないと、OracleのFusion製品管理担当上級ディレクター、ダンカン・ミルズ(Duncan Mills)氏は説明した。
Oracleが同モバイル・クライアントについて初めて発表を行ったのは2009年。技術プレビュー版は2010年4月にリリースされた。
Oracle Application Development Frameworkの機能拡張である同クライアントは、アプリケーションを閲覧するブラウザやローカル・データを保存する小規模なデータベース、Javaが初期搭載されていないデバイスのためのJavaランタイム・エンジンといった複数のコンポーネントを同梱している。
同クライアント対応フレームワークは、標準的なユーザー・インタフェースを備え、JSF(Java Server Faces)に基づいたものだ。データとバックエンド・サーバの同期を行う方法があらかじめいくつか設定されており、開発者はデータベースやその他のデータ・ソースと同期させるデータを特定することができる。
同クライアントは「Oracle Fusion」フレームワークと連係するよう調整されているが、ほかのWebサービスとともに利用することも可能だ。また、デバイスがオフラインで使われている間にデータを保持し、デバイスが再びネットワークに接続されたときは当該のデータを転送できる。
ミルズ氏によれば、カメラ、GPSリーダー、バーコード・スキャナー、その他のデータ収集機器などを介してデバイス自体が取得した情報をまとめ、転送するツールも搭載されているという。
Mobile Clientは現在、Windows Mobileのバージョン5および6、Research In Motionの「BlackBerry」のみに対応している。フレームワークは、「iPhone」やAndroidデバイス、「Windows Phone 7」デバイスをサポートしていない。Oracle開発チームはほかのデバイスをサポート対象に含めることも視野に入れているが、将来的に対応するものについて具体的に言及するのは時期尚早だとミルズ氏は話した。産業用デバイス製造メーカーはいまだに旧バージョンのWindows Mobileを製品に採用しており、業界ではこうした古いオペレーティング・システムが今も現役なのだという。
Oracle自身は、先週リリースした「PeopleSoft Mobile Inventory Management」モバイル・アプリケーションにMobile Clientを実装している。
Mobile Clientの利用料金は1ユーザーあたり、もしくは1デバイスあたり5ドル。同クライアントを用いるアプリケーションを開発するための「JDeveloper」IDE(開発環境)も、無料エクステンションとして提供される。
(Joab Jackson/IDG News Serviceニューヨーク支局)



























