マイクロソフト、AzureベースのiPhone/Android/WPアプリ開発支援ツールを公開
複数のモバイル・プラットフォームを対象とする開発者向けツールキット米国Microsoftは5月9日、同社のクラウド・プラットフォーム「Windows Azure」を利用するスマートフォン・アプリの開発者向け開発者向けツールキット「Windows Azure Toolkits for Devices」のリリースを開始した。「iPhone」、「Android」および「Windows Phone(WP) 7」に対応しており、クラウドと連係するスマートフォン・アプリが容易に開発できるようになる。
同社でプラットフォーム戦略上級ディレクターを務めるジェイミン・スピッツァー(Jamin Spitzer)氏は、同社公式ブログの5月9日付ブログ・エントリに、「開発者はこれらのツールを用いて、複数のスマートフォン・プラットフォームに対応したアプリを、素早く簡単に開発できるようになる」と記している。
「今日では、開発者がどれだけ早く“エクスペリエンス”を生み出せるかだけでなく、複数のプラットフォームをベースとしたさまざまなデバイスと連係するアプリをどれだけ迅速に提供できるかも重要になっている」(スピッツァー氏)
開発者は、異なるモバイル・プラットフォーム上で動作するアプリの共用バックエンドとしてクラウドを活用し、プラットフォーム間の壁を越えて、デバイス通知や認証、ストレージといった必要機能を共有することができる。
「同時に、各プラットフォームの能力を生かしたクライアント・コードを記述して、それぞれのモバイル・デバイスのパフォーマンスを最大限まで引き出すことも可能だ。バックエンド・サービスを使用するモバイル・アプリケーションは増え続けており、開発者にとってクラウドは有益かつ戦略的なソリューションとなりえるのである」(スピッツァー氏)
今回公開されたiPhone向けツールキット「Windows Azure Toolkit for iPhone」を用いれば、「Visual Studio」などのMicrosoft製開発ツールに対する“深い知識”がなくとも、Windows Azureを使用するiPhoneアプリケーションが開発できるという。同パッケージには、Windows Azureと相互通信するためのiPhoneコード・ライブラリやドキュメンテーション、サンプルiOSアプリケーションが含まれている。
Windows Phone向けツールキット「Windows Azure Toolkit for Windows Phone」は1カ月前から公開されているが、今後数週間にわたって、「Storage Queues」をはじめとするAzure機能の追加サポートや、ユーザー・インタフェースの更新、ウィザードおよび自動セットアップを含む「Azure Access Control Service」の統合など、新たな要素が追加されていく予定だ。
Android向けツールキットは現時点ではまだプロトタイプであり、数カ月以内に正式リリースされる見込み。
Microsoftによれば、消費者向けの人気クーポン・サービスを提供するGrouponがいち早く同ツールを利用し、携帯電話のホーム画面と一体化したリアルタイム通知サービスなど、新たな機能を搭載したモバイル・アプリを開発する」予定だという。
より多くのユーザーをAzureに呼びこむことができるというばかりでなく、Windows Phone 7対応アプリケーションを開発する意欲を高められるいう点でも、今回の開発ツールはMicrosoftに恩恵をもたらすはずだ。現在のスマートフォン市場リーダーはiPhoneおよびAndroidデバイスであり、Windows携帯電話が米国で確保しているシェアは10%にも満たない。開発者は最も大きな収益が見込める人気の高いプラットフォームをターゲットとするのが普通であり、したがってWindows Phone 7向けアプリのプライオリティは低くなっている。だが、今回新しいツールが提供されることで、一部の開発者がWindows Phone 7ユーザーを対象にしやすくなると期待されている。
(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)



























