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Facebook悪用で年間2,000万ドルを荒稼ぎ? フェイスブックとワシントン州がオンライン広告企業を提訴

クリック回数を増やすためにあれこれ画策?
(2012年01月27日)
▲写真左からワシントン州司法長官ロブ・マッケーナ氏、ワシントン州司法次官補ポーラ・セリス氏、Facebookの訴訟弁護団代表クレイグ・クラーク氏

 米国ワシントンの司法当局が、Adscend Mediaに対する2件の新たな訴訟を起こしたことを発表した。同社は、「Facebook」を悪用した詐欺で年間2,000万ドルを荒稼ぎしたと言われている。

 Facebookの幹部はシアトルで記者会見を開き、現在はこうした複雑な詐欺を防げるようになっていると語った。

 詐欺の仕組みはこうだ。Facebookユーザーが、同サイト上のフレンドが薦めている“刺激の強いビデオ”へのリンクを目にする。リンクをクリックすると、当該のユーザーが14歳以上であることを確認する画面がポップアップする。確認ボタンをクリックすることで、同ユーザーは知らぬ間に自分のFacebookページでこのビデオを共有してしまう。

 確認ボタンをクリックしたあと、再び別のポップアップが立ち上がり、ユーザーを広告主のサイトへ誘導する。誘導先のサイトでは、個人情報の提供を求められたり、着信メロディなどの商品購入を促されたりする。

 ワシントン州の司法次官補であるポーラ・セリス(Paula Selis)氏は、「ユーザーがこうした広告サイトへのリンクをクリックするたびに、広告主からAdscendへコミッション料が支払われていた」と説明した。

 当局によれば、広告主らは必ずしも、Adscendが前述のような方法を用いて彼らのサイトにトラフィックを集めていることを把握していたわけではないという。今回のケースにおける広告主は、Adscendをはじめとするオンライン広告企業多数と契約している大企業である可能性があり、広告企業が自分たちの広告に集めたトラフィックの対価を支払っていただけだと、ワシントン州司法長官を務めるロブ・マッケーナ(Rob McKenna)氏は述べている。「広告主には、広告を出稿しているさまざまな場所のどこかで起こっている特定の出来事はわからない」(マッケーナ氏)

 Facebookの訴訟弁護団を率いるクレイグ・クラーク(Craig Clark)氏によれば、Adscendが1カ月間で得た利益は100万ドルを超えるとFacebookは見積もっているそうだ。詐欺行為がどの程度の期間続いたのかについては、クラーク氏はコメントを避けた。

 同社は、こうした悪用を許していたブラウザの脆弱性を修正したため、ユーザーが同じ詐欺にあうことはもうないだろうと話している。

 Facebookも司法当局も、訴状提出以前に詐欺行為を止めるようAdscendに勧告をしなかった。その理由を尋ねたところ、セリス氏は、「特に理由はない。Adscendの詐欺行為は規模が大きく、悪質で、長期間にわたっていた。彼らは法を破っていることを承知していた」と答えた。

 デラウェア州に拠点を置くAdscendに取材を試みたが、コメントはまだ得られていない。

 検察がワシントン州西地区連邦地方裁判所に訴訟を提起した一方で、Facebook自身も、同社サイトの利用条項違反および米国反スパム法違反のかどで、Adscendをカリフォルニア州北地区連邦地方裁判所へ訴えている。

(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)

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