オラクル、電子商取引ソフトのアート・テクノロジー・グループを買収へ
買収金額は10億ドル、オラクルのCRMやERPソフトを補完する技術を獲得米国Oracleは11月2日、電子商取引ソフトウェア・ベンダーの米国Art Technology Group(ATG)を約10億ドルで買収すると発表した。買収手続きは2011年初頭に完了する見通しだ。
Oracleはこの買収に関する発表の中で、ATGの技術は、OracleのCRMやERPなどの既存ソフトウェアを「高度に補完するものである」と述べている。
従来の商取引とインターネット商取引の融合が進むなかで、Oracleは「すべての(販売)チャネルをつなぐ、統合された技術プラットフォームが必要とされている」と指摘する。
また、特に電子商取引においては、顧客の属性や行動履歴に基づいてパーソナライズされたエクスペリエンスの実現が大きなポイントとなっている。「Adaptive Scenario Engine」を特徴とするATGのプラットフォームは、「購入プロセスのあらゆる段階でパーソナライズされたカスタマー・エクスペリエンスを実現するために必要なパーソナライズ技術と主要機能を提供する、セグメンテーション/コンテンツ・ターゲティング・ソフトウェア」だと説明されている。
ATGは米国GSI Commerceや米国Digital Riverなどと競合している。OracleのライバルのIBMも今年、電子商取引ソフトウェア大手の米国Sterling Commerceを買収している。
ただし、Sterling Commerceは企業間取引(B2B)の支援に力を入れている。一方、調査会社の米国Gartnerの最近のレポートによると、ATGの顧客企業の大部分はコンシューマー向け販売を中心に手がけているという。
Oracleは、ATG買収に関するFAQプレゼンテーションのなかで、ATGに白羽の矢を立てた理由として、製品の品質に加え、両社共通の大企業顧客が多いことを挙げている。
ATGの社員は、「さまざまな業種の電子商取引に関する重要な知識」を持っており、買収完了後にOracleに移籍する予定だと、ATGのCEO、ボブ・バーク氏(Bob Burke)氏は、顧客に宛てた書簡で述べている。
ATGの技術が「Siebel E-Commerce 8.1.1」など、Oracleの電子商取引製品とどのように共存していくかは、現時点で不明だ。
Oracleは声明で、現在、ATGの製品ロードマップの評価検討を行っており、顧客に対しては最新情報を後日提供するとしている。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























