国内CRM市場、2009年度は初めてSaaSがパッケージを上回る
今後も引き続きSaaS型CRMがシェアを拡大する見込みアイ・ティ・アール(ITR)が1月20日に発表したレポートによると、2009年度(2009年4月-2010年3月)の国内CRM(顧客関係管理)市場はSaaSによる売上が前年比15%の大きな伸びを示し、初めてパッケージ・ソフトウェアの売上を上回る結果となった。
発表によると、2009年度における国内CRM市場の国内出荷金額は191億1,000万円で、前年比2.5%の増加だった。
これを提供形態別に分類すると、パッケージ・ソフトウェアが前年比7.9%の減少(93億9,000万円)となる一方、SaaSは前年比15%の増加(97億2,000万円)と大きな伸びを示した。これにより、市場に占める割合はパッケージが49.1%、SaaSが50.9%と、同社調査で初めてSaaSがパッケージを上回る結果となった。
ITRでは、2010年度も引き続きSaaSがシェアを拡大すると見ており、SaaSが112億2,000万円(シェア53.0%)、パッケージが99億4,000万円(シェア47.0%)という売上額を予測している。
なお、SaaS型CRM市場では、セールスフォース・ドットコムが30%強のシェアを維持して市場を牽引する一方、エイケア・システムズ、パイプドビッツ、シナジーマーケティングなどのメール送信を中核とする製品の伸びが著しく、市場拡大に大きく貢献していると述べている。
ITRのシニアアナリストである甲元宏明氏は、CRM市場でSaaS型がパッケージ型を上回った要因として、「初期投資を抑制し、資産取得を回避する企業が多いこと、また、SaaSを活用した国内ユーザー企業の事例が多く紹介され、SaaS/パブリック・クラウドに対してネガティブな意見を持つ企業が減少していることが挙げられる」とコメントしている。



























