マイクロソフト、「Dynamics CRM 2011」オンプレミス版を提供開始
最大15万同時ユーザーに対応、ロールベースのUIにもフォーカス米国Microsoftは2月16日、同社の最新CRMソフトウェアのオンプレミス版(社内設置型)およびパートナー・ホスティング・バージョン「Dynamics CRM 2011」の提供開始を発表した。
Microsoftによると、Dynamics CRM 2011では1インスタンスで最大15万人の同時ユーザーに対応。「CRM業界のパフォーマンスとスケーラビリティの水準をさらに引き上げる」と述べている。
ベンダーが製品のパフォーマンスを誇示するのは多くの製品発表でもおなじみだが、今回Microsoftがベンチマーク結果を強調しているのは、いずれもSaaS型である「Salesforce.com」や「Oracle CRM on Demand」といった競合に対抗して、大企業との契約を獲得することを目指している表れだ。
MicrosoftもDynamics CRM 2011と同じコード・ベースのSaaS型CRM「Dynamics CRM Online」を提供しており、最新版が1月にリリースされている。だが、Microsoftとパートナーは、SaaS型CRMについて懐疑的なスタンスの顧客との商談では、オンプレミス版Dynamicsのスケーラビリティをアピールできる。
ただし、Dynamics最新版の最大のセールスポイントは、「スケーラビリティではなくユーザビリティ」だと指摘するアナリストもいる。
米国Beagle Researchのマネージング・プリンシパル、デニス・ポンブライアント(Denis Pombriant)氏は、「今ではどのベンダーも、非常に高速な応答を確保しながら大規模なユーザー・ベースに対応できる」と述べた。「主にハードウェアの性能向上のおかげであり、この状況は10年前とは大違いだ。当時のASPベンダーは、クラウド的なアーキテクチャのシステムを稼働させられるだけの強力なインフラを経済的に確保することができず、四苦八苦していた」(同氏)。
「だが、総合的に見ると、Microsoftは今回、強力で、そして最も重要なことに、人々の仕事の仕方に配慮した製品を市場に投入した。彼らはUI(ユーザー・インタフェース)に多くの時間と労力をかけた。私から見ると、このUIがこの製品の目玉だ」(同氏)
Dynamics CRM 2011の特徴には、ロールに基づいたユーザー・エクスペリエンスを提供する機能や、ネイティブOutlookクライアント、ユーザー業務を支援する各種のダッシュボードおよびBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールなどがある。
また、Dynamics CRM 2011には、米国Salesforce.comの「AppExchange」に似たオンラインのソリューション・カタログ「Dynamics Marketplace」が統合されている。このカタログには、Microsoftのパートナーが提供する1,400以上のソフトウェアとサービスが含まれており、これらはDynamics CRM Onlineの顧客も利用できる。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























