IDC、2007年の世界PC出荷台数予測を上方修正|マーケティング支援|トピックス|Computerworld

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【IDC調査】

IDC、2007年の世界PC出荷台数予測を上方修正

コンシューマー向けポータブルPCの堅調な伸びが市場を牽引
(2007年06月14日)

 米国IDCは6月12日、2007年度第1四半期(1-3月期)の世界PC出荷台数実績と、今後のPC出荷台数に関するリポートを発表した。

 それによると、2007年第1四半期は、PCの低価格化やWindows Vistaの発売などの影響で、コンシューマー向けポータブルPCの出荷台数が予想以上に伸びているという。具体的には、ポータブルPCの出荷台数は前年同期比28%増を記録した。

 これに伴い、IDCは2007年度の世界市場におけるPC出荷台数予測を上方修正した。同社が今年3月に発表した予測リポートでは、2007年度のPC出荷台数は前年比11.1%増の2億5,420万台だったが、今回は前年比12.2%増の2億5,670台と予測している。


2005-2009年の世界PC出荷台数成長率(※は予測値 単位:%)(出典:IDC Worldwide Quarterly PC Tracker)

 一方、エンタープライズ向けデスクトップPCの出荷台数は、低迷が続いているようだ。IDCでPC/携帯電話の世界市場調査を担当するローレン・ロベルデ氏は、米国のエンタープライズ市場におけるデスクトップPCの購買台数は、2009年まで下降線をたどると予測している。また、同氏は、コンシューマー向けポータブルPCの需要が世界規模で拡大していることについて、「意外だった」と述べている。

 同リポートでは、世界市場におけるPC出荷台数の成長率は、2008年が前年比10.8%増、2009年が前年比8.7%増と、2007年の12.2%増をピークに下降すると予測している。

 ロベルデ氏は、2008年以降にPC出荷台数の伸び率が鈍化する理由として、現在販売されているPCの性能が向上していることを挙げる。

 「デュアルコア/クアッドコア・プロセッサや、大容量のハードディスク・ドライブを搭載したPCが一般化したことで、ユーザーの買い替えサイクルは長くなる。市場が頭打ちになったとまでは言わないが、米国などの工業先進国ではPCの普及率が高い。今後、PCの出荷台数の成長率は、ゆっくり伸びる傾向になるだろう」(ロベルデ氏)


2005-2009年の世界PC出荷台数(※は予測値 単位:百万台)(出典:IDC Worldwide Quarterly PC Tracker)

 ポータブルPCの出荷台数が伸びているPC市場において、そのマイナス面を挙げるとすれば、各PCベンダーや仕入れ業者が薄利多売の傾向に陥っていることだろう。2007年度のPC出荷台数の成長率が前年比12.2%増であるのに対し、2007年度のPC売上高は前年比7.4%増にとどまっている。

 実際、米国インテルや米国AMDは、プロセッサ市場でのシェアを確保するため、価格の引き下げ競争を続けており、その影響で両社の売上高は頭打ち状態にある。米国ガートナーは今年5月に発表した世界半導体市場売上げ予測リポートで、2007年の売上高予測を、前回調査の前年比6.4%増から2.5%増へと下方修正している。

 また米国の市場調査会社アイサプライが6月13日に発表したリポートは、ハードディスク・ベンダーの苦境を指摘している。

 アイサプライのリポートによると、ハードディスク業界は小売価格の下落のあおりを受け、利益率が急落しているという。

 同リポートは、米国シーゲイト・テクノロジー、日立グローバル・ストレージ・テクノロジー、韓国のサムスン電子、日本の富士通、東芝といったベンダーが、競争のため利益を度外視して自社製品の価格を下げていると指摘。そのため、ポータブルPC市場が急成長しているにもかかわらず、ハードディスク・ベンダーはその恩恵を受けていないと分析している。

(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)

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