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【アバディーン調査】

SOA導入効果、ESBなどのインフラに投資した企業ほど顕著に

Webサービスのみの利用企業を大幅に上回る
(2007年08月06日)

 ESB(Enterprise Service Bus)などのインフラに投資した企業ほどSOA(サービス指向アーキテクチャ)の導入効果が目覚ましいことが、米国アバディーン・グループが8月2日に発表した最新リポート「SOA Middleware Takes the Lead:Picking Up Where Web Services Leaves Off」で明らかになった。

 アバディーンは同リポートの中で、ESBやリポジトリ、レジストリなどのSOAインフラに投資した企業は、単にWebサービスを開発、利用している企業を大幅に上回る成果を上げていると指摘。具体的には、アプリケーション・ライフサイクル・コストの低減、プロジェクトの効率改善、ユーザー満足度の向上を達成していると述べている。

 アバディーンのリポートは、全世界の企業150社以上を対象にした18カ月にわたる調査に基づいている。同リポートによると、「調査対象の中で最も成功している」企業群は、Webサービスのみを利用している企業に比べ、SOAミドルウェアを導入している割合が2倍も高い。

 SOAアプリケーションをフルに導入している企業はエンドユーザー満足度が89%向上したと回答したのに対し、SOAとWebサービスを組み合わせて利用している企業では、この数字は15%にとどまっている。また、100%の回答企業がアプリケーション開発コストが減少したと答え、72%がアプリケーション保守コストが減少したと答えた。

 また、「調査対象の中で最も成功している」企業のうち、SOAアプリケーションを、エンドユーザーへのサービスを向上させる手段と位置づけているのは61%、IT部門のアジリティ(俊敏性)を高める手段として位置づけているのは60%だった。

 開発インフラの簡素化や標準化のためにSOAを利用している企業も71%に上るほか、76%が1つ以上のESBをすでに導入済みだ。さらに約61%は、アプリケーション開発チームの再教育に積極的に取り組んでいる。

 アバディーンでは、SOAインフラに投資する意欲のある企業ほどコスト削減を実現できると考えている。同社はユーザー企業に簡素化と標準化を勧めており、既存のビジネス・プロセスとアプリケーションを合理化してコンポーネントとサービスに分解することで、アジリティの向上と開発コストの低減という見返りが得られると述べている。

 「SOAの導入に成功しているIT部門は、全社的なインフラ投資が必要なことを理解している」と、アバディーンのエンタープライズ・アプリケーション調査ディレクターで、リポートを著したペリー・ドナム氏は語る。「各部門がばらばらにSOAアプリケーションを導入している企業は、それらがWebサービスとSOAの組み合わせであっても、全社的なメッセージング・インフラがないために苦労している」(同氏)

 アバディーンは同リポートの中で、企業はインフラ投資に力を入れるべきだと述べている。Webサービスが企業にもたらす効果は、インフラ整備の度合いに左右されるからだ。また、「SOAに関しては、IT部門は単に理解するだけでは足りない」として、開発チームの再教育も勧めている。

(トム・ジャウイット/Techworld オンライン英国版)

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