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JavaFXの強みはユビキタス性――サンが新RIA技術の多彩なランタイムをアピール

今秋リリースのJava SE 6 Update 10から提供へ
(2008年05月12日)

 JavaFXの強みはユビキタス性――。米国Sun Microsystemsの幹部は、競合するRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)技術と比較したときのJavaFXの優位点として、デスクトップPCやモバイル・デバイス、さらにはテレビなどにも対応するJavaFXランタイム(実行環境)を挙げている。

 JavaFXは、AIR(Adobe Systems)やSilverlight(Microsoft)と競合するRIAプラットフォームであり、およそ1年前に発表された。今年5月6日〜9日に米国サンフランシスコで開催された「2008 JavaOne Conference」では、デスクトップ向けの「JavaFX Desktop」の早期アクセス・プログラムが7月に開始されること、モバイル機器向けの「JavaFX Mobile」とテレビ向けの「JavaFX TV」の最初のバージョンが来春にリリースされることなどが発表された(関連記事)。

 このうちデスクトップ向けのJavaFX Desktopについては、今秋に登場するJava SE(Java Platform, Standard Edition)6 Update 10において、Webブラウザ用プラグインの形で提供されるという。

 このJavaFXプラグインは、Webブラウザの内部または外部で動作するアプリケーションの展開を可能にする。ただし、アプリケーションをWebブラウザ内外で実行できる機能は、AdobeもAIRで提供済みだ。

 SunのJavaマーケティング担当シニア・ディレクター、パラム・シング(Param Singh)氏は、「SunはJavaFXにより、業界をリードするリッチ・クライアントを提供する計画だ」と説明、JRE(Java Runtime Environment)がその実現に貢献すると、JavaOneでの取材で強調した。

 「JREは現在、9億台以上のデスクトップにインストールされている」とSingh氏。同氏によると、毎月、JREのアップデータが4,000万回ダウンロードされている。また、膨大な数の携帯電話や、Blu-rayデバイスにも各種JREが搭載されているという。

 さらに同氏は、「われわれのフォーカスは、一貫してベストなRIAを提供することにある」と述べるとともに、「JREが利用できる環境にJavaFX技術を届けていく」と強調した。

 SunはJavaFXのほか、JCP(Java Community Process)の変更案と、SOA(サービス指向アーキテクチャ)プラットフォームの強化計画についても説明した。

 JCPの新会長パトリック・カラン(Patrick Curran)氏が推進する同コミュニティの変更案は、JCPでのSunの影響力を若干削ぐことが柱となっている。具体的には、Java ME(Java Platform, Micro Edition)を管理するエグゼクティブ・コミッティーと、Java SEおよびJava EE(Java Platform, Enterprise Edition)を管理するエグゼクティブ・コミッティーで、Sunは議席を保証されなくなる。これらのコミッティーはそれぞれ16人のメンバーからなり、現状ではSunだけが議席を保証されている。

 Curran氏によると、こうした議席保証の変更を含め、オープン性と透明性を軸にした改革が計画されているという。改革全体の完了には数年ほどかかる見通しだ。

 また、Sunは今年6月、SOAパッケージの新版「Java Composite Application Platform Suite(CAPS)6」をリリースする予定だ。新版には、特定のテーマに関するビューを統合して表示する機能などが追加される。この機能は、マスタ・データ管理を中心とした同社のオープンソース・プロジェクト「Project Mural」に由来する。

 CAPSの新版では、Java EEのリファレンス実装サーバ「GlassFish」、ESB(Enterprise Service Bus)、ビジネス・プロセス機能、レガシー・アダプタなども提供される。

(Paul Krill/InfoWorld米国版)

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