“どこでも社内LAN”を実現する「DirectAccess」の実力
セキュアでシームレスなダイレクトアクセス!!Windows 7 Enterprise(およびUltimate)とWindows Server 2008 R2の組み合わせでできる「DirectAccess」は、これまでのリモート接続の概念をガラリと変える機能だ。同機能を活用すれば、クライアント側は複雑な設定をすることなく、外部のネットワークから社内LAN上のリソースにアクセスできる。「ビジネス・モバイル・ユーザーのための機能」と言っても過言ではない機能なのだ。
エンド・ユーザーの接続操作は一切不要
現在、企業ネットワークへリモートからアクセスする手段は、VPNが主流である。しかし、Windows Server 2008 R2とWindows 7 Enterprise(およびUltimate)には、VPNとはまったく異なるテクノロジーである「DirectAccess」機能が提供されている。
DirectAccessを導入すれば、エンドユーザー(クライアント)は社外のインターネット接続や、NATの背後からのプライベートIPアドレスによるインターネット接続など、どのようなネットワークからでも社内のLAN上にあるリソースに、シームレスにアクセスできる。
設定は簡単だ。VPNのようにエンドユーザーが接続操作を行う必要はない。インターネット接続が有効な社外のクライアントは、ユーザーのログオン状態に関係なく、自動的にDirectAccessサーバを介して、社内LANにセキュアな状態で自動接続される。
またクライアントがリモート環境であっても、Active Directoryドメインのクライアントとして機能するため、グループ・ポリシーの配布も受けることができる。もちろん、システム管理ツールによる管理対象としても認識される。エンドユーザーにとっても、システム管理者にとっても夢のような機能なのだ。
とは言え、セキュリティ面で懸念を持つ人もいるだろう。DirectAccessで接続できるクライアントは、適切なIPSec証明書を持つ、Active Directoryドメインのクライアントに限定される。そのため、IPSecベースのVPN(L2TP/IPSecやIKEv2)と同等、あるいはそれ以上にセキュアな接続なのである。
DirectAccessの利用に必要な構成のほとんどは、「DirectAccess管理コンソール」が生成する「グループポリシーオブジェクト(GPO)」によって設定され、サーバ/クライアントに展開される。もっとも、DirectAccessの利用設定はグループポリシーとして配布されるため、クライアント側で設定しなければならない項目は一切ない。
【最新モバイルPCとWindows 7で実現するビジネスの堅牢性】
第1回 Windows 7 Enterpriseが提供する企業向け機能を徹底紹介
第2回 Windows 7 Enterpriseの「リモート・デスクトップ接続機能」を徹底解剖
第3回 “どこでも社内LAN”を実現する「DirectAccess」の実力
第4回 「BranchCache」と「IKEv2」は出張族の味方?
第5回 アクションセンターに統合された「NAP」のココがスゴい
第6回 管理者もエンドユーザーもハッピーになれる制御ポリシーの活用方法
第7回 情報漏洩防止に役立つ「BitLockerドライブ暗号化」とは
第8回 ソフトウェア・アシュアランス特典をフル活用する
最終回 MDOP 2009 R2でデスクトップ環境を最適化する



























