セールスフォース、リップルの買収によりクラウド人事ソフトウェア市場へ参入
“元SAP”部門責任者をトップに迎え、同市場でのトップをねらう米国Salesforce.comは12月15日、クラウド・ベース・パフォーマンス管理ベンダーのRyppleを買収し、人事ソフトウェア市場参入の足がかりとすると発表した。
買収契約は、2012年4月30日までに締結される見込み。金銭面に関する詳細は明かされていない。
今回の発表前には、SAPがクラウド人事ソフトウェア企業SuccessFactorsの合併計画を公にして市場の話題をさらっていた。SuccessFactorsは、純粋なSaaS(software as a service)としてはSalesforce.comに次ぐ業界2位の有力ベンダーである。
さらにSalesforce.comは、Ryppleのアプリケーションを「Successforce」として再発売すること、SAPでSaaS戦略担当上級幹部を務めたあと最近退社したジョン・ウーキー(John Wookey)氏を新ビジネス部門の責任者に据えることを表明している。同社はウーキー氏の入社以降、同氏がどのような役職に就くのか、これまで口を閉ざしていた。
Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)であるマーク・ベニオフ(Marc Benioff)氏は、「われわれとRyppleは同じビジョンを共有している。ソーシャル・エンタープライズが人々の働き方を変えるという考えだ」と声明に記した。次世代HCM(人材管理)の焦点はクラウド配信モデルばかりでなく、ソーシャル機能を活用した採用活動の抜本的な効率化や、社員の管理および育成などにも当てられるべきだ」(ベニオフ氏。
RyppleはSalesforce.comに対し、HCM市場に「革命を起こす」基礎をもたらしてくれるだろうと、ウーキー氏は別の声明で語っている。
Salesforce.comは、Ryppleのソフトウェアにソーシャル・ネットワーキングの”血統”が流れている点にも触れた。同社によれば、ソーシャル・ネットワーク最大手であるFacebookが、Ryppleソフトウェアを社員のパフォーマンス管理システムとして使用しているという。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























