トレンドマイクロCEOのチェン氏、渦中の対バラクーダ訴訟について弁明
「オープンソースのClamAVを訴えているわけではない」米国Trend Microは、競合の米国Barracuda Networksを相手取り、特許損害訴訟を起こしているが、この訴訟がオープンソースのウイルス対策プロジェクト「ClamAV」に対する脅威と見なされたことで、オープンソース・コミュニティの間では反発の声が上がっている。Trend Micro側はこの訴訟をどのように考えているのだろうか。同社のCEO、エバ・チェン(Eva Chen)氏に話を聞いた。
Robert McMillan
IDG News Serviceサンフランシスコ支局
米国Trend Microは、ライバルの米国Barracuda Networksを相手取り、ソフトウェアの特許侵害訴訟を起こしているが、このことがオープンソース・コミュニティの思わぬ反発を招いている。この訴訟がオープンソースのウイルス対策プロジェクト「ClamAV」に対する脅威と見なされているからだ。Barracudaは、LANがインターネットに接続するゲートウェイの部分でウイルスをスキャンするためにClamAVを利用しているが、Trend Microいわく、この部分の技術に「600特許」と呼ばれる同社の特許がかかわっているという。
Barracudaは、裁判所がTrend Microの600特許を有効と認めた場合、ゲートウェイ・アンチウイルス・スキャニング分野において同社の独占的な地位が認められてしまうと反論している。そのうえでBarracudaは、SCO対IBM訴訟の際にオープンソース・コミュニティのボランティアが分析作業に携わったような形で、Trend Microの600特許が無効であることを実証する作業を支援するようオープンソース・コミュニティに呼びかけている。
IDG News Serviceはこのほど、Trend MicroのCEOで、600特許の共同発明者でもあるエバ・チェン(Eva Chen)氏にインタビューする機会を得た。以下、その模様の一部を紹介する。
──Barracudaとの訴訟についてどのように考えているのか。
Chen氏:600特許については過去にも何度か裁判が起こされた。例えば、SymantecやIBMとは、特許のポートフォリオを相互に取り引きした。また、Network Associates(現McAfee)との訴訟も、最終的に同社が和解金を支払うことで決着した。少し前にFortinetを相手取って起こした訴訟でも当社が勝っている。
600特許はエンドポイントではなく、移動中にウイルスを阻止するという考え方に基づくきわめて正当な特許だ。Barracudaとの話し合いが始まったときも、同様の話をした。同社は明らかに当社の特許を侵害していたのだ。しかし、彼らはそのことを認めず、われわれがClamAVを訴えていると周知するための大規模なキャンペーンを開始した。われわれは、ClamAVを訴えているわけではなく、営利企業のBarracudaを訴えているのだ。同社はClamAVをゲートウェイ部分で使うことによって利益を得ている。当社はフリー・ソフトウェアを訴えているのではなく、Barracudaを訴えているのだ。
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