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訴訟/知財問題

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【解説】

オラクル対SAPの法廷闘争、和解への道のりはいまだ遠く

2007年から続く論争、両社の主張にはいまだ大きな隔たりが
(2009年01月07日)

  米国Oracleは先週、ドイツSAPとの間で争われている訴訟に関する新たな文書を法廷に提出した。両社はエンタープライズ・アプリケーション市場で強い競合関係にあり、Oracleの提出文書からは、SAPがOracleの主張の一部を事実と認めているにもかかわらず、Oracle側では早々に和解し、遺恨に満ちた法廷闘争を終結させる考えのないことがうかがえる。

“巨人”どうしの遺恨に満ちた法廷闘争

 SAPは、Oracleが提出した膨大な量の第3次修正訴状(PDF)に対する長文の答弁書(PDF)の中で、一貫してSAPの法的責任を否定し、陪審裁判を要求する一方、Oracle側の主張も部分的には認めている。本件の担当判事はすでに、2010年2月に次回公判を開くことを決定している。


同訴訟に関する資料を公開しているSAPのWebサイト

 同訴訟は、SAPの子会社だった米国TomorrowNow(2008年10月末で事業活動を停止)による不正行為を巡って2007年3月から争われている(関連記事)。原告であるOracleの主張は、TomorrowNowの社員複数名がOracleの顧客を装い、顧客向けサポート・サイトからサポート資料や修正プログラムなどを不正にダウンロードしたうえ、Oracleから顧客を奪うために利用したというものだ。TomorrowNowは当時、PeopleSoft、J.D. Edwards、Siebel(いずれもOracleが買収)などのアプリケーションに対するサポート業務を提供するサードパーティのサポート・ベンダーだった。

 さらにOracleは、SAP社員が企業幹部の了解の下、「Oracleのコンピュータ・システム上にあった数千のアプリケーションを(不正に)複製した」こと、SAPがOracleのトレーニングや顧客サービスに関する情報を利用して「本質的に違法であるビジネス・モデルを展開した」ことを主張している(関連記事)。

 Oracleの弁によれば、SAPが手を染めた(とされる)行為は「企業ぐるみの、かつてない規模の情報窃盗」だという。

 一方でSAPは、TomorrowNowの社員がOracleのWebサイトから複数回にわたって「不適切なダウンロード」を行い、TomorrowNowのシステム内にOracleのソフトウェアが今も残存していることは認めている(PDF)。ただし、こうした行為が常習的に行われていたというOracleの主張については、強く否定している。

 SAPは最新の提出文書においても、同様の主張を繰り返した。同文書の一節には、「原告(Oracle)は、一定の条件下において、TomorrowNowが原告のコンピュータにアクセスし、そこに保管されているサポート資料等を利用する権利を公に認めている。したがって、本件は(原告側の論理を分析するに)、(TomorrowNowが)原告のコンピュータへのアクセス権を乱用したか、原告に損害を与えたか、与えたならその程度はどれほどかということだけが焦点である」と述べられている。

 また、同文書には、「事実はきわめて単純であり、何ら驚くべき要素はないのだが、原告はさまざまな文書の断片をつなぎ合わせ、一大陰謀論を作り上げようとしている。SAPがTomorrowNowを買収したのは、メンテナンス・サービスにおける選択肢を(Oracleの)顧客に提供するとともに、(Oracleとは)別の、より高性能なエンタープライズ・ソフトウェアの導入を検討する機会を与えたいと願ったからだ」とも記されていた。

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