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オラクルのグーグルに対する訴訟がJavaの分断を促す可能性は低い?

Spring Frameworkの創始者、ロッド・ジョンソン氏が、Javaの分裂はないが、オラクルの態度は好ましくないと苦言
(2010年09月02日)

 9月1日、Java開発用として浸透している「Spring Framework」の創始者が、Javaの特許をめぐり米国Oracleが米国Googleを提訴したことで一部の人々がJava分野から遠ざけられるおそれはあるものの、「訴訟がJavaプラットフォームの分断を促す可能性は低い」と発言した。

 Spring Frameworkの創始者であり、米国VMwareの副社長も務めるロッド・ジョンソン(Rod Johnson)氏は、Googleの「Android」モバイル・プラットフォームに関してOracleが2010年8月に起こした訴訟は「異例の出来事」だと述べた。ジョンソン氏は米国サンフランシスコで開催された「VMworld」コンファレンスに出席し、本訴訟はJava仮想マシン(JVM)開発に焦点を当てており、Java分野におけるほかのプレイヤーが取り組んでいる対象とは異なっていると話した。

 Javaプラットフォームの分断について尋ねられたジョンソン氏は、「まずありえないと考えている仮説を語るのは難しい」と答えた。

 「分裂が起こるとは思えない」とジョンソン氏は言う。Javaの分裂、もしくは分断が起これば、互換性を確約するJavaの基本姿勢が崩れかねない。Javaはそうしたポリシーを掲げ、Java認証ソフトウェアはJVMを利用することであらゆるプラットフォームに対応可能である点をアピールしてきたのである。なお、Androidは、「Dalvik」と呼ばれるJavaに似た技術を採用している。

 もっともジョンソン氏は、Oracleの態度は一部の人々に疎外感を持たせ、ひいては彼らがJavaの分断を試みるリスクをはらんでいることを指摘した。

 この訴訟をきっかけに、Googleは9月後半に開かれるOracle主催の「JavaOne」コンファレンスへの不参加を決めた。XMLの共同発明者であるティム・ブレイ(Tim Bray)氏は、Oracleに開発者への関心が欠けていることがこうした事態を招いたと批判している。とはいえ、VMwareは今も同コンファレンスに参加する予定だという。ジョンソン氏は、「過去のJavaOneと同じようになるのか、あるいは変わるのか興味がある」と述べた。2010年の同コンファレンスは、Oracleが初めてみずから采配する。Oracleに今年初頭に買収されるまで、米国Sun MicrosystemsがJavaOneを開催してきた。

 ジョンソン氏は、Spring Frameworkは本訴訟の影響を受けないと述べ、また、Java開発はとうにオープンソース領域へ移行していると付け加えた。コミュニティの大半はOracleに依存していないというのである。

 VMwareの関係者も9月1日、新たに発表した「VMware vFabric Cloud Application Platform」に対する考えを詳しく説明。同プラットフォームは、当初は「VMware Cloud Application Platform」と呼ばれていたものだ。現時点ではSpringを使用している開発者を対象としているが、いずれは「Ruby on Rails」および「PHP」などとともに、米国Microsoftの「.NET」といった開発技術にも対応させるつもりだという。

 「(開発者が)使っている(ほかのフレームワーク)に付加価値を与えたいと考えている」(ジョンソン氏)

(Paul Krill/InfoWorld米国版)

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