グーグル、Android訴訟におけるオラクルの証拠提出が遅いと抗議
オラクルは「Sun.com」WebページおよびJavaソース・コードをまだ作成していないと同社米国Oracleが米国Googleに対して提起した訴訟に関する膨大な証拠文書の提出が遅いと、Googleが不満を募らせている。この裁判は、Googleの「Android」モバイル・オペレーティング・システム(OS)が、OracleのJava特許を侵害しているとして提起されたもので、Oracleは「Sun.com」Webサイトのページをはじめとするドキュメントを開示する手はずになっている。
Googleは8月5日、カリフォルニア州北地区連邦地方裁判所に提出した文書の中で、「これらのWebページの多くが訴訟内容と重大な関連性を持っている。Oracleのものであると仮定されている特許権および著作権が付帯するというOracleのJava製品に関する販売および技術情報を含んでいるからだ」と述べた。
Oracleは8月15日までに同Webサイトのページを提供すると約束しているが、Oracleがそうした措置を長引かせている事実を考慮すると、裁判所命令が必要になる可能性があるとGoogleは示唆している。
Oracleはこれに対し、「同Webサイトを使用可能な形式で復旧させる取り組みに懸命に努めている」と反論し、データ収集はほぼ完了していると語っている。また、同社は「Googleもそのことを知っている。これらの文書に関して、さらなるいさかいは起こらないと心得ている」と付け加えた。
しかし、Googleは別の「文書管理者」は数万もしくは数百万もの文書を提供してくるが、Oracleの最高経営責任者(CEO)であるラリー・エリソン(Larry Ellison)氏からは、わずか43件のドキュメントしか受け取っていないと苦言を呈している。
エリソン氏から提供されたドキュメントが相対的にごく少なかったことから、「GoogleはOracleが多くの関係書類を意図的に伏せているのではないかと疑っている」という。
エリソン氏のドキュメントについて、Oracleは「みずからの責任を果たした、と信じている」と異を唱え、Googleの要求は“不意打ち”だったことを強調。「Googleはこの問題を8月4日夜になって初めて持ち出してきた。だが、同社は、提出品に何らかの欠陥を見つけたわけでもなく、足りない書類があるのを確認したわけでもない」(Oracle)
とはいえ、OracleとGoogleは、本件をめぐる協議を続けることに同意している。
Googleはまた、Oracleが1996年10月時点のJavaソース・コードを作成する作業も遅れている点を指摘している。同コードは問題となっている特許を無効化する可能性のあるものだが、Oracleはその作成を確かに約束したとGoogleは話している。
もっとも、Googleは当該のコードから証拠を見つけ、特許無効化に関する報告書に盛り込むのは時間的に厳しいかもしれないという「妥当な懸念」を抱いている。本件の審理が、8月31日に始まるからだ。
Oracleは2010年8月に、Androidが7件のJava特許を侵害したとしてGoogleを提訴した。Googleによれば、当初、Oracleの被害鑑定専門家は被害額を14億ドルから61億ドルと見積もっていたという。だがその後、Oracleは被害額の範囲を大幅に縮小するようウィリアム・アルサップ(William Alsup)判事に命じられた。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























