アップルとサムスンの訴訟合戦、世界規模での喧喧諤諤
オーストラリア、オランダ、米国で続々と新展開米国Appleと韓国Samsungの訴訟合戦が過熱している。Appleはオーストラリアで、Samsungのタブレット「Galaxy Tab 10.1」の販売を差し止める仮命令を裁判所から獲得。Samsungは、自社製スマートフォンのオランダでの販売を継続するために新モデルを投入する。10月13日には米国カリフォルニア州の裁判所で審問が行われた。
Computerworldオーストラリア版によると、オーストラリアの連邦裁判所は10月13日、SamsungのGalaxy Tab 10.1のオーストラリアでの販売を、両社間で争われている訴訟が決着するまで差し止める仮命令を出した。
同裁判所のアナベル・ベネット(Annabelle Bennett)判事は、仮差し止め命令を出すことの是非を慎重に検討したと述べた。裁判所が仮差し止め命令を出さなければ、Appleが大きな損害を被り、出した場合は、オーストラリアでのGalaxy Tab 10.1の発売が遅れ、Samsungが損害を被ることになる。だが、ベネット判事は最終的に、Appleの申し立てを認める判断を下した。
技術特許と知的財産の専門家であるフロリアン・ミュラー(Florian Mueller)氏によると、両社間の訴訟の争点となっている特許は、タブレット固有のものではなく、その技術の使用を回避するのは困難だという。
ミュラー氏は10月13日付けのブログ記事で、このため、オーストラリアでは当面の間、企業がAndroidベースのタッチスクリーン型製品を発売すると、今回と同様の仮差し止め命令が出る可能性が高いと述べた。さらに同氏は、オーストラリアでAppleが勝訴した場合、Googleやデバイス・メーカーは、Androidベース製品を同国で販売したければ、Appleと話をつけなければならないだろうと指摘している。
ドイツでは、すでにAppleは、デュッセルドルフの地方裁判所が9月9日に下した判決により、Galaxy Tab 10.1の販売に待ったをかけることに成功している。この判決を受けてSamsungは、デュッセルドルフ高等地方裁判所に控訴する考えを表明した。このドイツでの事案の現状について問い合わせたところ、Samsungの欧州広報ディレクター、ブレンドン・ゴア(Brendon Gore)氏は電子メールで、今のところ追加情報はないと回答した。
オランダも両社の法廷闘争の重要な舞台となっている。両社はそれぞれ相手の製品の販売差し止めを求めて地方裁判所に提訴している。
これまでのところAppleが優勢だが、Samsungは自社製品の販売継続にこぎ着けたもようだ。オランダのハーグの地方裁判所は8月24日、SamsungがAppleの写真管理技術特許を侵害していると認定し、3種のSamsung製「Galaxy」スマートフォンについて、Samsungが特許侵害技術の使用を回避した新製品を用意しなかった場合は、欧州への出荷を10月15日以降禁止するとの命令を下している。この特許は、タッチスクリーン上で指のジェスチャーを使い、フォト・ギャラリーをスクロールする方法を定義したものだ。
ゴア氏によると、Samsungは10月15日からの禁止を避けるため、問題を解消した新製品を投入するという。
SamsungはAppleに対抗し、イタリア、フランス、オランダなど欧州の多くの国で訴訟を起こしている。
Samsungによる提訴を受けてハーグの地方裁判所が9月26日に行った審問では、SamsungとAppleが、Samsungの4件の特許に関する言い分を述べた。同裁判所の広報担当者はその際、10月14日(現地時間)に判決が下されるとしていた。
一方、米国における両社間の訴訟は、欧州と比べてまだそれほど進展していないが、やはり激しい論戦が繰り広げられている。10月13日にはカリフォルニア北部地区連邦地裁で、Samsungの「Infuse 4G」、「Galaxy S 4G」、「Droid Charge」、「Galaxy Tab 10.1」の4製品について米国での販売の仮差し止め命令を求めるAppleの申し立てに関する審問が行われた。
携帯キャリアの米国T-Mobile USAと米国Verizon Wirelessは同裁判所に、Appleの申し立てを認めないよう求め、仮差し止め命令が出た場合の年末商戦への影響を理由に挙げている。
(Mikael Ricknas/IDG News Serviceストックホルム支局)



























