オラクル、SPARCプロセッサとSolaris OSの新展開をアピール
SPARCの最新ロードマップを来週発表、ユーザーからの信頼回復を目指す米国Oracleは新しい「SPARC T4」プロセッサの製品化を機に、Sun Microsystemsの路線と決別したSPARCファミリの新しいロードマップを打ち出そうとしている。
Oracleが2010年初めにSunを買収したとき、経営不振に陥っていたSunは、16コアSPARCプロセッサ「Rock」(開発コード名)の開発を断念したばかりだった。低コストなx86システムが市場で勢力を拡大していたことが背景にある。
当初の計画では、Rockは2008年に完成する予定だった。
SunがRockプロジェクトを打ち切るまでに、SPARCや、ひいてはSunのSolaris OSの先行きは不透明になっていた。
OracleがSunを買収した後、Solarisの売上高は減少し、2010年通年の減少率は3.2%となった。調査会社の米国Gartnerはその理由について、「Solarisプラットフォームに対するOracleのコミットメントについて、エンド・ユーザーが懐疑的になっているため」と説明した。
Oracleは、新しいSPARC T4プロセッサとそれに対応するシステムの投入と併せて、SolarisとSPARCの将来像を明確に示すことで、そうした過去から脱却しようとしているようだ。
Oracleの共同社長を務めるマーク・ハード(Mark Hurd)氏は今週、OracleはSPARC開発に投資しており、複数世代をカバーしたロードマップを来週発表すると述べている。
さらにハード氏は取材に対し、T4の後継製品も「すでに見えている」と語り、最終設計段階に入っていることを明らかにした。「SPARCが、成長が見込める製品であることは明らかだ」(同氏)
ハード氏は、OracleはSolarisにも投資していると述べている。「SPARCとSolarisを密接に連携させて、最適解を得るためだ」(ハード氏)。
米国Insight 64のアナリスト、ネーサン・ブルックウッド(Nathan Brookwood)氏は、T4は、「最も洗練された最高のパフォーマンスのSPARC」だと評した。
同氏は、Oracleの管理の下でSPARC開発チームは、リスクの低いプロジェクトに取り組み、予測可能なスケジュールでアップグレードを行うことに集中していると見ている。
また、米国Forrester Researchのアナリスト、ジェームズ・ステーテン(James Staten)氏は、Sunはローエンド用の「T1」とハイエンド用のRockという2つのプロセッサ製品ラインを展開する計画だったが、Oracleは買収後、2つのラインを維持するのはリスクが高すぎると判断したのだと指摘した。
「Oracleは、1つのプロセッサ設計でハイエンド、ローエンドの両方の設計要件を満たせると考えた。このアプローチにより、半導体設計の一貫性が格段に向上し、ロードマップやスケジュールがより実現可能なものになった」(ステーテン氏)
Oracleは9月26日にSPARC T4搭載サーバを発表しており、10月2~6日にサンフランシスコで開催されるOracle OpenWorld 2011で、SPARC T4サーバに関する詳細情報を公開するとしている。
(パトリック・チボドー/Computerworld米国版)



























