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真実味増す“アップル・ネットブック”、米メディアも「今年後半リリース」と報道

タッチ・スクリーン仕様はほぼ確定?
(2009年03月11日)

 「台湾メーカーがタッチ・スクリーン仕様の“アップル・ネットブック”を製造する」との台湾メディアの報道を受け、Apple製のネットブックを巡るうわさが真実味を増している。3月10日には、米国メディアのDow Jonesも、Appleが今年後半にネットブックをリリースすると報じた。

 情報筋がDow Jones Newswiresに語ったところによると、Appleは現在、小型/中型ディスプレイの委託生産メーカーである台湾Wintekと、9.7〜10インチのタッチ・パネルの製造で協力しており、また同じく台湾のQuanta Computerとはネットブックの製造で提携しているという。Quantaは世界最大のノートPC製造会社であり、現在、「MacBook」と「iMac」の製造も担当している。

 Dow Jones Newswiresの報道は、前日に台湾のITニュース・サイト、DigiTimesが報じた内容を裏付けるものだ。DigiTimesは3月9日、地元の中国語新聞Commercial Timesの報道として、Appleのネットブック向けにWintekがタッチ・パネルを供給し、Quantaが製造を担当する見通しだと報じている(関連記事)。


米国AppleのCEO代理、ティム・クック氏は、ネットブックの製品化を完全には否定していない

 ネットブックは、一般には小型で軽量な500ドル以下のノートPCのことを指し、昨今のPC市場で急速に存在感を高めているカテゴリーだ。しかし、Appleはこれまでのところ、ネットブック市場には参入していない。

 同社CEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏は昨年10月、「ガラクタではない500ドルのコンピュータを作る方法など知らないし、創業以来の当社の社風がそうした製品の出荷を許さないだろう」と、ネットブック市場に参入しない理由について語っている。

 ただし、療養休暇中のジョブズ氏に代わってAppleのCEOを務めているティム・クック(Tim Cook)氏は、金融アナリストとの会議の場で、ネットブックに否定的な考えを示しつつも、製品化の可能性を完全には否定しなかったとされる。「今のところ、そうした製品は顧客が満足できるレベルに達していない。だが、われわれにもいくつかアイデアはある。今後も注目していくつもりだ」と、クック氏は述べたという。

 アナリストの間では、Appleが従来型のネットブックをリリースする可能性は薄いという見方が支配的だ。Technology Business Researchのアナリスト、エズラ・ゴットヘイル氏は、「キーボードを搭載する従来型のネットブックをAppleが販売する可能性は低い。リリースするとすれば、大きめのiPod touchのような感じのタッチ・スクリーン仕様の端末になるだろう」と予想する。

 また、ゴットヘイル氏は、Appleのねらいを「ネットブック市場への参入ではなく、自社の市場の拡大」と見ている。「(Appleの)ターゲットは、Webも閲覧できる手ごろな価格のポータブルな電子書籍リーダーの市場ではないだろうか。ハンドバッグやブリーフ・ケース、あるいは大きめのポケットに入れて気軽に持ち歩けるような、大型ペーパーバック・サイズの端末を目指しているのかもしれない」

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)

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