デルが“Androidネットブック”を開発中?
同社パートナーのリリースに示唆する内容。ただし当該文書は削除済み米国DellがGoogleの携帯電話/モバイルOSプラットフォーム「Android」を搭載したネットブックを投入すると報じられたことで、Andoridネットブックに関する議論が盛り上がっている。
ことの発端は、米国のソフトウェア・ベンダー、Bsquareが5月6日に発表したプレス・リリースだった。このなかで同社は、DellがAndroidネットブックを開発しており、AdobeのFlash Lite技術をこの製品に移植するための作業を自社が行っていると説明していた。
その後、このプレスリリースはBsquareのWebサイトから削除された。Dellは“憶測”にはコメントできないという姿勢を貫いているが、専門筋の多くは火のないところに煙は立たないと考えている。
Androidは、スマートフォンなどのモバイル・デバイス用にGoogleが開発したLinuxベースのOSであり、OSやミドルウェア、基本的なアプリケーションに加え、開発ツール・キットも搭載している。Windowsのようなライセンス料も不要なうえ、オープンソースであるため、カスタマイズも可能だ。
また、Googleが設計したOSであることからWebベースのアプリケーションとの相性がよく、オンラインのサービスやデータにアクセスするためのソフトウェア・ライブラリも提供されている。これを使えば、使ってAndroidアプリケーションにGoogle Mapsの地図機能を付け加えるといったことが可能になる。
さらに、PCメーカーの側で、Google DocsやGoogle Mapsなどにワンクリックでアクセスできる独自のユーザー・インタフェースを搭載したネットブックを開発したり、位置情報機能を追加したりすることもできる。
なお、Hewlett-Packard(HP)は、ネットブック用のオプションとしてAndroidをテストしていると認めている。同社がAndroidネットブックをすでに開発していると見る向きもある。
Endpoint Technologies Associatesのアナリスト、ロジャー・ケイ(Roger Kay)氏は、AndroidはWebに重点を置いて設計されているため、AppleのApp Storeのように、Web上で新しいソフトを購入するといった用途に適していると語っている。
一方、Androidをネットブックに搭載することを疑問視する声もある。ケイ氏は、携帯電話向けのOSをネットブックに移植するのは非常に大胆な試みであり、課題もあると認めている。Acerの社長兼CEO、ジャンフランコ・ランシー(Gianfranco Lanci)氏も、4月末の時点で「Androidを搭載したネットブックが近い将来登場すると断言するのは時期尚早」との見方を示していた。
Current Analysisのコンシューマー・デバイス担当リサーチ・ディレクター、アビ・グリーンガート(Avi Greengart)氏に至っては、「今日、Androidネットブックが出荷されたとしても、おそらく役に立たないものだろう」と述べている。同氏は、AndroidをノートPCに搭載するという考え方には一定の意義を認めているが、他のデバイスへの移植を考える前に、スマートフォン対応OSとしての有効性を実証する必要があると指摘する。
このほかモバイル・ソフトウェアのベンダーであるIntuAppsの共同設立者で最高技術責任者のロニー・シュワーツ(Ronnie Schwartz)氏は、Androidを移植する際には、OSだけではなく、ネットブックのハードウェアも設計し直す必要があるとの見方を示している。Androidが小型のタッチスクリーンを搭載する携帯電話向けに開発されているのに対し、タッチスクリーンを搭載したネットブックは少ないからだ。
(Agam Shah/IDG News Service サンフランシスコ支局)



























