“アップル・タブレット”はビジネスには不向き
27日発表見込みの「iSlate」が企業で使えない理由米国Appleが1月27日に発表すると見られているタブレット型デバイスは、非常に高価で、ビジネスには不要な機能ばかりを搭載している。企業が導入したら、社内のIT環境に無用な混乱をもたらすおそれさえある。
「iSlate」という名称がうわさされる“アップル・タブレット”は、おそらくスタイリッシュな製品になるだろう。だが、だれかに自慢するために1,000ドルもの大金を払おうとする人がいるだろうか。
1,000ドルあれば、十分な機能を備えるWindowsベースのネットブックを2台、iPhoneなら4台買うことができる。Appleのマシンを選ぶにしても、13インチのディスプレイを備える「MacBook Pro」の購入費用の大半をまかなうことができる。
アップル・タブレットの筺体は、クリップ・ボードのような形態になると見られている。人によって好き嫌いはあるだろうが、立ったまま手書きでデータを入力するよりも、いすに座ってキーボードで入力した方が簡単なのではないか。
確かに、歩きながらデータを入力する必要のある仕事も存在する。従業員が1日中こうした仕事をしているような企業であれば、導入する意味はある。しかし、このような企業にとってもApple製品が正しい選択肢なのかどうかという点は、慎重に検討しなければならない。
アップル・タブレットにオンスクリーン・キーボードが採用される可能性は大いにある。簡単なメモや短いメールを入力するだけならこれでも十分だ。しかし、オンスクリーン・キーボードは、本格的なデータ入力には不向きであろう。多くのビジネスマンがiPhoneではなくBlackberryを使っているのには、それなりの理由があるのだ。
アップル・タブレットは、iPhone 4.0を採用すると言われている。筆者もiPhone 3GSをiPhone 4.0にアップグレードしたいと考えているが、この新OSはビジネス用のコンピュータにとって最良の選択肢にならないだろう。
同OSでは、最近のMacの大きなメリット、すなわちWindowsを稼働させることができるというメリットも生かせない。iPhone 4.0では、今使っているWindows対応ソフトは動かず、Mac対応アプリケーションも動かないのだ。
セキュリティの面でも問題がある。ExchangeユーザーにiPhoneがなかなか受け入れられないのは、企業での利用にふさわしいセキュリティ標準をサポートしていないからだ。
ネットブックに近い大きさで価格は2倍。ビジネス・アプリケーションも使えず、セキュリティも不十分で使いにくい――このようなコンピュータを今すぐ買う理由があるだろうか。いかにスタイリッシュであっても、アップル・タブレットはビジネス向きの製品ではないだろう。
(Bill Snyder/PC World米国版)



























