検証!! 3Gネットブックの「実力」と「課題」
ネットブックはスマートフォンのライバルとなるか?成長が鈍化していると言われるPC業界で、唯一元気なのがネットブック市場である。最近では街中で利用する人も見かけるようになった。その普及に一役買っているのが、「3G」である。本稿では“3Gネットブック”の実力を探るべく、3Gモデム搭載の人気機種(2機種)と、外付け3Gモデム・カードを装着したネットブックで、その通信速度+αを検証した。ネットブックを購入する際には、ぜひ参考にしてほしい。
3G搭載で普及に拍車
まずは数字から見ていこう。米国の調査会社ABI Researchの発表によると、2008年における世界のネットブック販売台数は1,600万台で、2009年にはこの数字が3,500万台になると予測されている。
今後もこの人気が続くことは間違いない。というのも、最近のネットブックには、少し前まで搭載されていなかった、ある重要な機能が搭載されるようになったからだ。それは、携帯電話のネットワークを経由し、いつでもどこでもインターネットに接続できる「3Gモデム」である。
実際、最近発売されているネットブックは、3Gモデム内蔵型が多い。その理由について、ABI Researchの主席アナリストであるフィル・ソリス(Phil Solis)氏は、「3Gモデムを搭載することで、“機能が制限された小型PC”から、強力な“オンライン・ツール”へと進化できるからだ。無線でブロードバンド接続ができれば、オフィスにいるときと同じことが屋外でもできる」と語る。
インターネットに常時接続可能なネットブックがあれば、ユーザーは電子メールのやり取りやWebサイトでニュースをチェックできるだけでなく、インターネット上の動画を見たり、マルチメディアを駆使したプレゼンテーションを表示したり、ビデオ会議に出席したりできるようになる。つまり、有線ネットワークに接続されたオフィス環境と同等のことができるのだ。できないことといえば、休憩室で同僚とうわさ話に花を咲かせることくらいである。
残念なことに原稿執筆時(2月中旬)では、3Gモデムを内蔵したネットブックは多数派ではない。しかしソリス氏は、2013年までに72%のネットブックが、3Gモデム内蔵型になると予測している。
ネットブック本体に3Gモデムが搭載されている利点は、何といっても利便性の向上だ。無線LANが利用できるスポットを求めて街中をさまようことなく、米国内のどこからでも900kbps以上の速度でインターネットに接続できる。通信速度は接続場所によって大きく異なるが、3Gモデムを搭載していれば、Webサイトの閲覧や動画再生といったことは、十分可能になる。



























