デル、「クラウド・コンピューティング」を商標登録申請
同分野でのイニシアチブ争奪戦が開始?米国Dellは、近い将来重要となる技術インフラを定義する用語を支配したいようだ。米国特許商標庁のWebサイトに掲載されている文書で、同社が「クラウド・コンピューティング」という用語の商標登録を申請していることが明らかになった。
すでに同申請は、許可通知(Notice of Allowance)が出る段階に達している。特許商標庁のサイトによると、申請者はこの段階で、(特定のマークに関する異議申立期間が過ぎれば)特許商標庁から、登録を認めるという内容の書面を受け取ることができるという。なお、異議申立期間とは、第三者がある申請について反対の意向を示すことができる期間である。
ただし、許可通知が出たからといって、商標登録が完了したことにはならない。特許商標庁のサイトには、「許可通知を受け取ることは、登録に向けたステップが一歩進んだことを意味する」と書かれている。
申請書の中でDellは、クラウド・コンピューティングの定義を、「データセンターおよびその他の大規模コンピューティング環境で使用されるコンピュータ・ハードウェアを、利用者のニーズに応じて独自に構築すること」としている。なお、Dellの関係者は、今回の申請についてコメントしていない。
クラウド・コンピューティングは、近年よく耳にする言葉である。同コンピューティング環境への需要は、ソーシャル・ネットワーキングやストリーミング・メディア、モバイル・デバイスの進化によって牽引されている。ちなみにDellは、大規模企業を対象にしたデータセンターの構築を支援するサービス「Dell Cloud Computing Solution(DCCS)」を通じて、クラウド・コンピューティング・サービスを提供している(関連記事)。
クラウド・コンピューティングの世界でイニシアチブを取ろうとしている企業はDellだけではない。米国IBMは、複数の大学と共同で大規模なコンピューティング環境用のハードウェアおよびソフトウェアの管理ツールの開発に取り組んでいる(関連記事)。
また、米国Hewlett-Packard(HP)、米国Intelおよび米国Yahoo!も、クラウド・コンピューティングの研究開発を行う共同プロジェクト「Cloud Computing Test Bed」を発表した(関連記事)。
コンシューマー市場にも、クラウド・コンピューティングの波は及んでいる。同市場を対象にした米国Microsoftのファイル共有サービス「Live Mesh」(プレビュー版)や、米国Appleの同様のサービス「MobileMe」も、独自のクラウド・コンピューティング・サービスをベースにしているものだ(関連記事)。
(Agam Shah/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)



























