アマゾン、コンテンツ配信(CDN)サービス「Amazon CloudFront」を始動
「Amazon S3」と連携、クラウド・サービスをさらに拡充米国Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)部門は11月18日、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービス「CloudFront」を提供開始した。Amazonはすでに今年9月、Webサービス開発者向けのCDNサービスを提供する計画があることを明らかにしていた(関連記事)。
CloudFrontは、AWSがすでに提供しているホステッド・ストレージ・サービス「Amazon S3」に保管されたWebコンテンツを、少ない遅延と高いデータ転送速度で配信するCDNサービスだ。開発者は、あらかじめ用意されているAPIを利用して自分のWebアプリケーションをCDNに接続し、S3上のコンテンツを配信することができる。
CloudFrontは、ポッドキャスト配信、ビデオ・クリップのストリーミング配信、ソフトウェアのダウンロード、写真の公開などのほか、CSSやJavaScriptファイルといったWebサイト・オブジェクトの配信にも利用することができる。こうしたコンテンツの配信は、世界各地に点在する複数のサーバから行われる。
料金体系はほかのAWSサービスと同様、実際の使用量(データ転送量など)に応じて課金される従量制となっている。例えば月間データ転送量が10TB以下の場合、エッジ・ロケーション(CDNとの接続地点)が米国ならば1GBあたり0.17ドル、日本ならば1GBあたり0.22ドルとなる。最低利用料金は設定されていない。
なお、すでにCloudFrontを採用している企業として、製品写真の配信に利用しているオンライン・ストアのWoot、オンライン・ゲーム配信に利用しているPlayfishなどが公表されている。
AmazonはすでにAWSを通じて、支払い、請求書作成、フルフィルメント(eコマースにおける発注、決済、集荷、配送の一連のプロセス)、Web検索などの各種のサービスを提供している。Webアプリケーション開発者やWeb管理者といった顧客は、AWSの提供するこうしたサービスを自社のWebサイトに組み込むことで、アプリケーション開発に力を注ぐことができる。
これらのサービスは、どれもITベンダーが自社のデータセンターでソフトウェアとハードウェアをホスティングし、それをインターネット経由で提供する「クラウド・コンピューティング」モデルで提供されている。クライアントはハードウェアやソフトウェアを自社で導入する必要がないため、理屈の上では、プロビジョニングやメンテナンスのコストを削減できる。
(Juan Carlos Perez/IDG News Service マイアミ支局)
























