Google App Engineで動作するCMS「官兵衛」
クラウドの活用でWebサイト管理を効率化CMS(コンテンツ管理システム)は、ちょっとしたWebサイトの構築にも便利なツールだ。簡単なHTMLで更新できるし、複数のユーザーでサイトを管理することもできる。問題はCMSを公開するための管理権限を持ったWebサーバが必要なことだが、クラウド環境にCMSがあればその心配も不要だ。本稿では、Google App Engine for Java上で動作する簡易CMS「官兵衛」を紹介したい。
杉山貴章
官兵衛とは
官兵衛は、Googleのクラウド・コンピューティング・プラットフォーム「Google App Engine for Java(以下、GAE/J)」上で動作する簡易CMSである。GAE用のフレームワーク「Slim3」で作成されており、GAE/Jにデプロイするだけで利用することができる。
Webサイトの構築はテンプレートをベースとして行う。そのために官兵衛では、Java用のテンプレート・エンジン「Velocity」を採用している。したがってVelocityを使ったことのないユーザーは、慣れるまで少々戸惑う部分があるかもしれない。サイトの管理画面にはAdobe Flexが利用されており、Flashベースのインタラクティブな操作感を実現している。
単体での利用のほか、Google Appsとの連携も想定されているため、企業の情報共有などにも役立つだろう。
官兵衛の設置
官兵衛を利用するには、GAEのアカウントとGAE SDK for Javaが必要となる。GAEのアカウントはhttps://appengine.google.com/より登録できる。GAE SDK for Javaはhttp://code.google.com/intl/ja/appengine/downloads.htmlより入手可能。GAE SDKにはEclipseプラグイン版もあるが、今回はスタンドアロン版を利用して解説する。
まず、官兵衛を設置するためのアプリケーションをGAEに登録する。https://appengine.google.com/よりログインし、[Create an Application]ボタンをクリックしてアプリケーションの登録を行う(画面1)。アプリケーション名は任意でよいが、他ユーザのものも含めてGAE上で一意のものでなければならない。
GAE側の準備ができたら官兵衛を設置しよう。官兵衛の最新版はプロジェクト・サイトのダウンロード・ページ(http://code.google.com/p/kanbe/downloads/list)より入手できる。本稿執筆時点ではPreview Release版(kanbe-blank-3.0.0-PR.zip)が公開されている。これをダウンロードし、任意のフォルダに展開する。ここでは「C:\software\kanbe-blank」以下に展開したことにする。
続いてkanbe-blank\war\WEB-INFフォルダにあるappengine-web.xmlを開き、次のように<application>タグの部分をGAEで登録したアプリケーション名に変更する。
以上の準備ができたらコマンド・プロンプトを立ち上げてC:\softwareへ移動し、次のコマンドで官兵衛をGAEにデプロイしよう。ここでは[PATH_TO_GAEJSDK]はGAE SDK for Javaをインストールしたフォルダとする。
デプロイが完了したらWebブラウザから「http://[アプリケーション名].appspot.com/」にアクセスしてみよう。画面2のようにデフォルトのページが表示されれば成功だ。
























