クラウドのグローバル展開と国際競争力の確保に向け、産学官の協同で進む基盤技術の研究開発|クラウド・コンピューティング|トピックス|Computerworld

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クラウド・コンピューティング

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【クラウドネットワークシンポジウム・リポート】

クラウドのグローバル展開と国際競争力の確保に向け、産学官の協同で進む基盤技術の研究開発

国内ベンダー/大学らが、クラウド向け次世代ネットワーク基盤技術、クラウド間連携技術、分散処理技術の研究成果を発表
(2010年03月16日)

 クラウド・コンピューティングに対する企業や自治体の関心は高まるばかりだが、それらの領域で本格的に使うには、セキュリティや信頼性などの面でまだ多くの課題が残されている。そうした中、今年3月2日、総務省からの委託でクラウド間を結ぶセキュアなネットワーク技術の研究開発を行う企業/大学などが主催して「クラウドネットワークシンポジウム」が都内で開催された。ここでは、国内企業によって行われた研究成果発表を中心に、同シンポジウムのもようをリポートする。

クラウド普及の途に立ちはだかる諸課題の解決を目指して

マルチクラウド環境における課題を指摘した米国ライトスケール(RightScale)のマイケル・クランデル(Michael Crandell)氏

 現在、国内企業や自治体においてクラウドの利用が広まりつつあるが、これに伴い、高いセキュリティやサービス品質、信頼性の確保など、クラウドを安全に利用するための技術課題の解決を求める声が高まっている。そうした要請を受け、総務省では昨年度、国内の企業/大学に対して「セキュアクラウドネットワーキング技術の研究開発」を委託。クラウド・サービス間の高品質/高信頼な連携を実現する基盤技術の研究開発を推進してきた。

 その成果発表を行う場として催されたのがクラウドネットワークシンポジウムだ。同シンポジウムは、ブロードバンド・ネットワークで結ばれた異種クラウド間の連携技術の確立を目指して産学官で構成された「グローバルクラウド基盤連携技術フォーラム(GICTF)」(代表発起人:青山 友紀慶應義塾大学教授)の協力も得て開催された。

 研究成果の発表に先立って実施された招待講演では、クラウド・インフラ(IaaS:Infrastructure as a Service)の管理ツールを提供する米国ライトスケール CEOのマイケル・クランデル(Michael Crandell)氏が登壇。同社は現在、SaaS型のクラウド管理プラットフォームとして「RightScale」を提供している。これは、アマゾンやユークリプタスなどが提供するIaaSを一元的に管理するためのものであり、米国を中心に2万社以上のユーザーを抱え、同プラットフォームの管理下で90万台以上の仮想サーバが稼働している。

 講演の中でクランデル氏は、「今後、さまざまなクラウド・サービスが乱立する“マルチクラウド”化がさらに進展する」と指摘。このマルチクラウド時代に企業が求めるものについて、次のように語った。

 「マルチクラウド環境でクラウド・サービスを利用する企業が真に求めるものは何か? それはクラウド・サービス間の相互運用性/ポータビリティの確保だ」

 その相互運用性/ポータビリティを実現するものとしてRightScaleで提供しているのが、マルチクラウド環境向けのサーバ環境設定技術「ServerTemplates」である。これは、特定のクラウド・サービスに依存しないかたちでサーバ環境を定義するというものだ。 ServerTemplatesで定義したテンプレートをRightScale上に配備すると、RightScaleの管理下にある各クラウド・サービスに固有の設定が自動的に行われたうえでサーバ環境が起動する。ServerTemplatesを使うユーザーの側では、個々のクラウド・サービスに固有の設定を行う必要はなく、それによってサーバ環境のポータビリティが確保されるわけだ。

 クランデル氏は、今後より多くのプロバイダーからIaaSが提供されるようになると、IaaSごとの違いを隠蔽するサービスの重要性が一層高まると説いたうえで、米国企業におけるRightScaleの活用事例を紹介した。

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