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クラウド・コンピューティング

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アマゾン、EC2でHPC用の「Cluster Compute」インスタンスを利用可能に

従量課金制で専用インフラ並みのパフォーマンスを提供
(2010年07月14日)

 米国Amazon.comのAmazon Web Services(AWS)部門は7月13日、クラウド基盤サービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」上で、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)などネットワーク要件が厳しいアプリケーション用の「Cluster Compute」インスタンスを利用できる新サービスを提供開始したと発表した。

 AWSでは、この新サービスによって、ネットワーク要件の厳しいアプリケーションのユーザーは自前で専用インフラを構築することなく、高いコンピューティング/ネットワーク・パフォーマンスを得られると述べている。Cluster Computeインスタンスで得られるネットワーク・スループットは、現行のEC2のインスタンス・タイプ比で最大10倍だという。

 EC2はこれまでも、ゲノム配列解析、車の設計、金融モデリングといった大規模なコンピューティング処理に使われてきた。だが、顧客からはネットワーク・パフォーマンスの向上を求められていたという。

 Cluster Computeインスタンスは、ネットワーク・パフォーマンスに敏感な、ノード間通信を用いる密結合型並列プロセスやアプリケーションに適していると、AWSは述べている。これらの代表的なものとしてHPCアプリケーションが挙げられている。Cluster Computeインスタンスの料金は、使用時間による従量制となっている。

 AWSのサイトによると、Cluster Computeインスタンスには固有のプロセッサ・アーキテクチャが含まれており、開発者はアプリケーションをこのアーキテクチャ用にコンパイルすることで、アプリケーションに微調整を施し、パフォーマンス向上を図ることができるという。

 Cluster Computeインスタンス・ファミリには現在、「Cluster Compute Quadruple Extra Large」というインスタンス・タイプが含まれており、その仕様は、メモリが23GB、33.5 EC2コンピュート・ユニット(2×Intel Xeon X5570。クアッドコア「Nehalem」アーキテクチャ)、インスタンス・ストレージが1690GB、64ビット・プラットフォーム、Ethernet I/Oパフォーマンスが10Gビットとされている。

 Cluster Computeインスタンスのデフォルトの使用上限は8インスタンス(64コア)だが、さらに拡張することもできる。

 Amazonは、米国ローレンス・バークレー国立研究所の国立エネルギー研究科学コンピューティング・センター(NERSC)と共同でCluster Computeインスタンスのテストを行った。Amazonの声明によると、同研究所は、HPCアプリケーションがCluster Computeインスタンス上で、既存のAmazon EC2インスタンス上よりも8.5倍高速に動作することを確認したという。

(Jeremy Kirk/IDG News Serviceロンドン支局)

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