レッドハット、仮想化ソフトの最新版「RHEV 3.0」をリリース
計1,000以上の新機能、拡張、強化により、エンタープライズ対応が向上米国Red Hatは1月18日、同社の仮想化ソフトウェアの最新版となる「Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)3.0」の全世界での出荷を発表した。RHEV 3.0には、大規模な展開を支援するさまざまな強化機能やセルフプロビジョニング用の新しいコンソールなどが搭載されている。
IT専門の調査会社である米国IDCで、クラウドや仮想化を担当するアナリスト、ゲーリー・チェン(Gary Chen)氏は、RHEV 3.0では「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」のエンタープライズ利用への対応が大きく前進しており、米国VMwareや米国Microsoftといった企業の広く使われている仮想化製品の有力な代替選択肢と考えられるだろうと述べている。
KVMは、RHEVの基盤となっているオープンソースのハイパーバイザ。KVMの開発にはRed Hatのエンジニアが大いに協力している。
Red HatがRHEVを仮想化市場に投入したのは2009年。当時、すでにVMware、Microsoft、そして米国Citrixはこの市場でシェアを確保していた。RHEVは、1つのコンソールで仮想サーバと仮想デスクトップの両方を管理できる点が特徴。リリース以来、米国IBM、日本のNTTコミュニケーションズ、米国DreamWorks Animationといった多くの有名企業をユーザーとして獲得してきた。
Red Hatは、同社が創設に加わった業界団体「Open Virtualization Alliance」での活動を通じ、KVMベースのソリューションの導入促進に取り組んできた。Open Virtualization Allianceは、KVMなど、オープンソース仮想化技術の最適な活用法に関するドキュメントや推奨事項の作成などを行っている。
Red Hatによると、RHEV 3.0の新機能、機能拡張点、機能強化点は、あわせて1,000以上に上るという。例えば、RHEV 3.0では、ユーザーがポータルを使って仮想マシンを自分でプロビジョニングできる機能が初搭載され、この機能は管理者の管理負担の軽減に役立つ可能性がある。また、デスクトップ・コンポーネントでは、データをクライアント・マシンのローカルに保存できるようになった。さらに、RHEV 3.0では「RESTful API」が用意されており、これを利用することで、RHEVの特定の機能にほかのプログラムからアクセスすることが可能になる。
RHEV 3.0ではスケーラビリティも強化されており、1台の仮想マシンに最大64の仮想CPUと最大2TBのメモリを割り当てることができる。従来は、割り当て可能な仮想CPUは最大16、メモリは最大256GBだった。
(Joab Jackson/IDG News Serviceニューヨーク支局)



























