シトリックスとHP、XenServerを組み込んだProLiantサーバ10製品を提供へ
「技術的にはヴイエムウェアと肩を並べるレベル」とアナリスト米国Citrix Systemsと米国Hewlett-Packard(HP)は3月20日、Citrixのサーバ仮想化ソフト「XenServer」を組み込んだHPの「ProLiant」サーバを提供すると発表した。XenServerを組み込んだ10種類のProLiantサーバを3月31日までに出荷する予定だ。
米国XenSourceの創業者で、現在はCitrixの仮想化部門のCTOを務めるサイモン・クロスビー(Simon Crosby)氏は、今回のHPとの提携はXenSourceの歴史の中でも山場に当たると述べた。「われわれはXenSourceを創業した際に、ハイパーバイザがハードウェアに組み込まれることを常に望んでいた」(同氏)
さらにCrosby氏は、「Citrixの仮想化技術は、ゆくゆくは中国のLenovoや米国Dell、NECのサーバにも搭載されるが、HPとのインテグレーションは最も広範囲にわたるもので、9カ月に及ぶ共同開発の成果である」と語った。
XenServerを組み込んだHPのサーバ「Citrix XenServer HP Select Edition」は、単体のXenServerと同様の機能を備えているが、あらかじめ仮想化機能がサーバに組み込まれているので、別途サーバ仮想化ソフトを導入するのに比べると、インストールや操作性がより容易になるとしている。加えて、Crosby氏によれば、HPの管理ツールを用いることで、インタフェースはMacのようにシンプルになるという。
また、管理者は、すべての仮想マシンを同時に管理することができ、管理コンソールを通して任意の仮想マシンへ簡単にアクセスできる。さらに顧客は、ライセンス・キーを変更してアップグレードを行い、より強力な機能を利用して仮想/物理サーバを簡単にプロビジョニングできるようになる。
米国VMwareのCTO、スティーブン・ヘロッド(Stephen Herrod)氏は最近、「数年以内にすべてのサーバは仮想化技術に対応する」との見方を示している。VMwareのサーバ仮想化ソフトを組み込んだサーバ製品も、HP、Dell、米国IBM、富士通、ドイツのSiemensの各ベンダーからまもなく提供が開始される。
米国Avian Securitiesの業務用ソフト・アナリスト、ジェフリー・ガギン(Jeffrey Gaggin)氏は、Citrixは技術面ですでに米国Microsoftに対して有利な立場にあると見ている。「Microsoftのサーバ仮想化ソフト『Hyper-V』には、物理サーバ間で仮想マシンを移動するライブ・マイグレーション機能や、稼働中のサーバにメモリを追加するホットアド機能といった重要な機能が欠けている」(Gaggin氏)
加えて、Gaggin氏は、今回のHPとの提携により、VMwareに対するCitrixの立場はさらに改善されると説明した。「今回の発表により、マーケティング面でXenServerの認知度が高まり、技術的観点で言えばVMwareと肩を並べるレベルになった」(同氏)
(John Brodkin/Network World 米国版)



























