マイクロソフト、次期「Hyper-V Server」に複数の先進機能を搭載へ
仮想マシンのライブ・マイグレーションやホスト・サーバのクラスタ化が可能にMicrosoftのテクニカル・プロダクト担当シニア・マネージャー、エドウィン・ユエン(Edwin Yuen)氏は、ロサンゼルスで開催された開発者向けコンファレンス「Tech Ed」の講演で、「Hyper-V Server 2008 R2には、仮想マシンのライブ・マイグレーション機能やホスト・サーバのクラスタ化機能などを搭載する」と述べた。同社は、今月初旬にHyper-V Server 2008 R2のRC(製品候補)版を発表し、現在ダウンロード提供されている。
これらの新機能は、「Windows Server 2008 R2」に組み込まれているHyper-Vの有償版にも搭載される予定だ。
ライブ・マイグレーション機能は、すでにVMwareでは長年利用されている。これによりITマネージャーは、システムを止めることなく、ある物理サーバからもう一方の物理サーバへ仮想マシンを移すことができるようになる。ただし、ユーザーがライセンス条件の制約でソフトウェアを安易に移動できなければ、この機能は無用の長物になってしまう点が問題視されていた。
「Microsoftは昨年、サーバ・アプリケーションのライセンス条件を緩和した。ユーザーは、ExchangeやSQL Server、SharePoint、Windows Serverなどのソフトウェアを、ライセンス条件に違反することなくサーバ・マシンからサーバ・マシンへとマイグレーションできるようになった」とユエン氏は説明する。
「ライセンスの“ポータビリティ”に対応したというわけだ」とユエン氏。このポータビリティは、仮想マシンがVMwareのライブ・マイグレーション・ツール「V-Motion」を使ってサーバからサーバに移される場合にも保たれるとのことだ。
Microsoftはまた、米国Novellや米国Red Hat、米国Citrix Systemsなどのパートナーを通して、仮想マシン上で稼働するアプリケーションを完全にサポートする意向だ。「例えばRed Hatの仮想マシンで問題が生じたときには、まずMicrosoftが解決を試み、それでも解決できないときにはRed Hatに解決を依頼する」(ユエン氏)
ユエン氏は、Microsoftの仮想化管理ソフト「System Center Virtual Machine Manager 2008」に関するアップデートについても触れた。Virtual Machine Managerの時期RC版となるR2では、Hyper-Vが動作している米国Dellや米国Hewlett-Packardのサーバ上で消費電力を監視でき、問題が発生した場合にはどのような措置を取ればよいかアドバイスを表示するという。「仮想マシンの管理性向上以外にも、便利な機能をいろいろ用意している」とユエン氏は自信をのぞかせる。
またユエン氏によれば、Microsoftの運営する3大Webサイトで、Hyper-Vを活用しているという。MSDN.comとTechNet.comは、100%Hyper-V対応サーバで構成されている。という。1日当たりのヒット数は、それぞれ300万と100万だ。また、1日10億ヒットを超えるMicrosoft.comは、50%がHyper-Vで運用されており、その比率はますます高まっているそうだ。
(Eric Lai/Computerworld米国版)
























