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「今年中に機能面でもVMwareに追いつく」――シトリックスのXen担当副社長が語る

「XenServer」新版とクライアント・ハイパーバイザ「Xen Client」を紹介
(2009年06月11日)

 「パフォーマンスや使いやすさ、既存環境との統合の容易さといった点では、XenServerは競合製品を上回っている」――。米国Citrix Systemsでアドバンスド仮想化製品担当バイス・プレジデントを務めるイアン・プラット(Ian Pratt)氏は6月10日、都内で行われたプレス向け説明会において、同社のサーバ/デスクトップ仮想化製品の最新動向、および将来のビジョンについて語った。

 プラット氏は、2001年のXenプロジェクト創設に参加し、Xenプラットフォームの市場参入を牽引してきた人物。Xen仮想化エンジンの開発を進めるオープンソース・コミュニティ、Xen.orgの会長も務める。米国XenSourceを経て、現在はCitrixにおいて仮想化技術の研究開発を行い、新たな仮想化の適用領域を模索しているという。

サーバ仮想化製品のバージョンアップ

 プラット氏はまず、今年2月から無償提供が開始されたサーバ仮想化製品「Citrix XenServer」について紹介した。

 プラット氏によれば、ユーザーのアクティベーション率(試用期間終了後の継続利用率)は「期待を大きく上回る結果」を示しており、市場シェアを確実に伸ばしていると感じているという。また、Xen.orgコミュニティも順調に拡大を続けており、Intel、AMDなどのCPUベンダーを始め、チップセットやNICなど幅広いベンダーの貢献によって、Xenハイパーバイザの高いパフォーマンスが実現されていると述べた。

 次期バージョンとなるXenServer 5.5は、6月中旬(日本語版は7月下旬)のリリースを予定している。

 さらに、有償で提供されている大規模環境向けの運用管理製品「Citrix Essentials for XenServer」には、幾つかの新機能が追加される。例えば、すべての仮想サーバから負荷情報のログを収集して動的にプロビジョニングを行い、パフォーマンスの最適化を支援する「Workload Balancing」、サーバの可用性を高める「HA(High Availability)」サポートなどの機能だ。「Workload Balancingにより、データセンターの効率的な自動運用を実現する」(プラット氏)。

 加えて、アプリケーション開発/テスト環境向けの機能「Lab Management/Stage Management」も追加される。これは、仮想化環境のライフサイクル・マネジメントを実現する機能で、開発/テスト環境において設定された複数の仮想サーバの情報を保持し、本番環境への展開時に利用できるほか、実装や承認のワークフロー管理も可能となっている。

 また、サードパーティのストレージ・システムの管理をXenServer側で一元化する「StorageLink」では、ストレージ・システムが備える高度な機能も利用できるようになる。「スナップショットやクローニングといった機能はXenServerでもソフトウェアで実装しているが、ストレージ・システム側の機能を利用したほうが高いパフォーマンスを得られる」(プラット氏)。Citrixでは、XenServerとストレージの相互運用性を認証する「Citrix Ready Open Storage Program」を開始しており、すでに25社ほどの主要ベンダーが参加している。

 「我々はVMwareの後塵を拝してきたが、パフォーマンスや使いやすさ、既存環境との統合の容易さといった点では、XenServerは競合製品を上回っていると考えている。VMwareの製品は幅広い機能を備えており、一部にはXenServerには欠けているものもあるが、2009年内には機能面でも追いつけるものと確信している」(プラット氏)

 なお、上述した機能(HAサポートを除く)は、Hyper-Vハイパーバイザに対応する運用管理製品「Citrix Essentials for Hyper-V」でも利用できる。

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