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ラッカブルとIBM、コンテナ型データセンターへのブレード・サーバ供給で提携

ラッカブルの「ICE Cube」に「IBM BladeCenter」を搭載して販売
(2008年07月29日)

 米国Rackable Systemsは7月28日、移動式のコンテナ型データセンター「ICE Cube」へのブレード・サーバ供給で米国IBMと合意したと発表した。IBMのブレード・サーバ「BladeCenter」をICE Cubeに搭載して販売する。

 Rackableのワールドワイド・セールス&マーケティング担当シニア・バイスプレジデント、トニー・カロッツア(Tony Carrozza)氏は、今回のIBMとの提携により、多彩なハードウェアを顧客に提供できるようになると述べている。

 ICE Cubeに採用されたIBMのブレード・サーバは、「BladeCenter T」および「同HT」の2モデル。いずれも企業で求められる冗長性とパフォーマンス、管理機能を備えた製品で、NEBS-3(Network Equipment Building System 3)とETSI(European Telecommunications Standard Industry)の2つの通信規格にも準拠していることから電気通信企業でも使用できる。

 ICE Cubeは、サーバやストレージ機器を20フィートまたは40フィートのコンテナに組み込んだ移動式データセンターで、機動性が高いのが大きな特徴だ。こうしたコンテナ型のデータセンターは、電力供給や冷却能力が限界に達したデータセンターにコンピューティング・パワーを追加するといった用途で使用されることが多い。

 コンテナ型データセンターについては、販売に関するデータが公表されておらず、どの程度の需要があるのかを判断するのは難しい。しかし、Sun MicrosystemsやRackable、IBM、Hewlett-Packard(HP)などはこの市場を有望視しており、投資を継続して行っている。

 Microsoftも、コンテナ型データセンターの将来性に期待を寄せている1社だ。同社は、シカゴに建設中の施設に200以上のコンテナ型データセンターを設置する予定だ。密閉されたコンテナのおかげでエネルギーの管理がきわめて効率的だと、同社はこのタイプのデータセンターのメリットを説明する。

 Rackableによると、同社はこれまでもIBM製ブレード・サーバを販売できたという。ただ、IBMのテクニカル・サポートが受けられず、販売代理店経由で購入するので価格も高かったことから、販売実績はないそうだ。

 なお、RackableとIBMの提携は独占販売契約ではないため、Rackableは今後、IBM以外のブレード・サーバを販売する可能性もある。また、Rackableは自社の2Uラックマウント・サーバも販売している。

 いずれにせよ、Rackableとしては、本格的なブレード・サーバを提供できるようになったことになる。米国のコンサルティング会社Gabriel Consulting Groupの主任アナリスト、ダン・オルズ(Dan Olds)氏は、コンテナ型データセンター市場における地歩を確実なものにすることがRackableのねらいだと指摘する。

 また同氏は、ICE Cubeと競合するコンテナ型データセンターを有するIBMの側にも、ブレード・サーバの販路拡大というメリットがあると語っている。


Rackable Systemsのコンテナ型データセンター「ICE Cube」

(James Niccolai/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)

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