データセンターは変化に柔軟に対応する“有機体”へと進化する
モジュラ指向、プライベート・クラウド、メタOSが革新の原動力に仮想化、モジュラ型の構築アプローチ、分散リソースを単一のコンピューティング・プールとして扱うメタOSなど、新しいテクノロジーの登場により、企業データセンターは今後、変化に俊敏に対応できる高度な柔軟性と順応性を持ち合わせた“有機体”へと進化する――。今年12月に開催されたGartnerの年次データセンター・コンファレンスでは、そうした次世代データセンターの展望が語られた。
Jon Brodkin
Network World米国版
あらゆるデータセンター・プロセスに
高い柔軟性と効率性が求められる時代へ
「変化に機敏に対応できないモノリシックなデータセンターの時代は終わり、データセンターのあらゆるプロセスが高い柔軟性を持つ環境へと向かいつつある」。12月2日から5日まで米国ラスベガスで開催された「Gartner 27th Annual Data Center Conference」では、こうした展望について、参加したアナリストとITプロフェッショナルが活発な議論を繰り広げた。
米国Boston Medical CenterのIT担当ディレクター、ブラッド・ブレーク(Brad Blake)氏は、データセンターの現状について、「ここ何年もかけてデータセンターの構築に多額の資金を投じてきたが、ある日何かを変更しなければならなくなったとき、どうしたらいいのか途方にくれた」と教訓を語り、問題提起を行った。同氏が担当するデータセンターは、特定の機能を実現するために構築されたため、変更に対して柔軟に対応することができなかったのだ。
データセンターは、日々変化するビジネス・ニーズと、電力消費や発熱対策といった新たなテクノロジー・ニーズに合わせて改善していくのが望ましいが、それを実現しようとすると膨大なコストがかかる。
例えば、Boston Medical Centerの場合、「大量の電力を消費し、膨大な熱を発するブレード・サーバを採用したおかげで、データセンター1平方フィート当たりの電力と発熱対策の計画が完全に狂ってしまった」という。
ブレーク氏は、ハードウェアと特定のアプリケーションおよびシステムとの結びつきがあまりにも強い現在の環境に言及し、柔軟性の確保にはサーバ、ストレージ、デスクトップ、ネットワークの仮想化が重要なカギになると見ている。



















