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ネットアップ、NearStore向けデデュプリケーション・ソフトをリリース

ブロック単位のデータ解析によりバックアップ量を低減
(2007年05月14日)

 米国ネットワーク・アプライアンス(ネットアップ)は今週、企業ストレージ・システムを主なターゲットとする同社初のデータ・デデュプリケーション・ソフトをリリースする。

 データ・デデュプリケーション(シングル・インスタンス・ストレージとも呼ばれる)とは、バックアップ対象のデータをブロック単位で解析し、バックアップ済みのデータと同じブロックが発見されたらそのバックアップを省略する技術である。ネットアップは今週、同社のストレージ・システム「NearStore R200」に同機能を追加する「NetApp Advanced Single Instance Storage(A-SIS)」の販売を開始する予定だ。

 データ・デデュプリケーションは、物理的なストレージ(バックアップ)容量の節約に貢献するため、とりわけストレージの容量不足に悩む企業で注目度が高い。医療機器メーカーのインテュイティブ・サージカルでネットワーク・システム担当マネジャーを務めるダビンダー・グプタ氏も、数年前からこの技術の登場を待ち望んでいた1人だ。

 同社ではここ数年、データ量が毎月8%ずつ増加しているが、単純にストレージを買い増すという方法が現実的ではないことをグプタ氏は認識している。

 ネットアップ以外のストレージ・ベンダーの技術を導入するのは避けたいと考えていた同氏は、数年前からデータ・デデュプリケーション技術の必要性をネットアップに訴えていた。同氏は、NetApp FAS920、FAS3020、NearStore R200などのアレイを含む各種のシステムにおいて15TB〜20TBのデータを管理している。

 グプタ氏によると、100GBのデータ・セットでA-SISのベータ版をテストしたところ、ストレージ容量を37%増やすことができたという。テストでは、Excel、Word、JPEGファイル、動画などさまざまなデータ・タイプを使用したが、ファイル・アクセス時のパフォーマンス低下は皆無だった。

 A-SISの製品版が本格的に稼働するようになれば、既存ストレージ・システムの容量をおよそ25%拡充できるというのがグプタ氏の見方だ。また、バックアップ時間も大幅に短縮できると期待をかけている。

 ただし、「気になる点もある」と同氏。その1つは、A-SISがスナップショットをクリアするようエンドユーザーに促すという点だ。これはバックアップ・データの誤消去につながる可能性があると、同氏は指摘する。

 ネットアップの幹部によると、A-SISはあらゆるデータ・タイプでブロックレベルのデデュプリケーションをサポートしており、その開発過程では、バックアップ、アーカイブ、コンプライアンス・ストレージ、ホーム・ディレクトリ、仮想サーバ環境に対してテストを実施したという。

 ガートナーのアナリストであるデビッド・ラッセル氏は、A-SISがコマンドライン・インタフェースを採用しており、直感的なGUIをサポートしていないことを残念だとする一方で、同ソフトのデータ・デデュプリケーション機能は評価に値すると述べている。

 ラッセル氏によると、大規模組織を中心にデータ・デデュプリケーションへの関心が高まりつつあるという。「デデュプリケーションが関心を集めている理由の1つは、その利点が明白なことにある。とりわけ大きな組織では、ファイル管理の手間を省くことに貢献する」(同氏)

 データの手入れや管理をまめに行うとなると、多大な時間と手間がかかる。そのため、結果的に多くのファイルが死蔵されているというのが企業の実情だ。同氏も「まったく使われていないデータのバックアップが繰り返されている」と指摘している。

(ブライアン・フォンセカ/Computerworld オンライン米国版)

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