Windows Storage Server 2003搭載NAS製品の導入メリットを知る
低コストで導入・管理が容易なファイル/プリンタ・サーバ [Technology Focus - Storages]今日、業務データを管理・共有するためにファイル・サーバを利用していない企業は皆無と言ってよいだろう。ファイル・サーバとしては、汎用サーバよりもNAS(Network Attached Storage)製品のほうが導入コストやメンテナンスの容易さなどの面でメリットがある。このNAS製品に、Windows Storage Server 2003というサーバOSを搭載したものが増えてきている。同OSは、クライアントやサーバ用の一般的なOSとは異なり、パッケージ製品として店頭に並んでいるわけではない。そのため目立った存在ではないが、企業のITシステムを支える裏方として大いに役立つものである。そこで本稿では、Windows Storage Server 2003の特徴と、それを搭載したNAS製品の導入メリットを紹介する。
Windows Storage Server 2003とは?
企業で扱われる業務データは、日々増え続けている。よって、そのデータを管理したり、共有したりするためのファイル・サーバの増強について、検討を迫られている企業も多いだろう。
ファイル・サーバ製品には、大きく分けて汎用サーバとNASの2種類がある。NASは、ネットワークに直接接続して使用するファイル・サーバ専用のアプライアンス製品のことで、汎用サーバと同等のファイル共有機能を持つ。
NAS製品は、ファイル共有機能を容易に利用できるように、その機能に特化した専用のOSが搭載され、各種の管理ユーティリティがバンドルされている。しかし、ベンダー各社が競い合って、NAS製品に独自の拡張を加えた管理ユーティリティや専用OSを用意した結果、ネットワークに接続すれば簡単にファイル共有を実現できることが売りであったはずのNAS製品は、製品ごとに異なる管理ユーティリティが不可欠となり、かえってその運用管理が煩雑になってしまうという問題が発生した。
そこで、マイクロソフトは、異なるベンダーのNAS製品であっても共通のインタフェースで管理できるように、NAS製品に特化した専用OSの開発に着手した。その成果が、2000年11月に発表されたWindows Powered Network Attached Storageと、その後継OSとなる2003年10月に発表されたWindows Storage Server 2003(以下、WSS 2003)である。ちなみに、WSS 2003を搭載したNAS製品は、ベンダー各社からすでに出荷されている(表1)。
WSS 2003は、Windows Server 2003をベースに開発されたOSであり、ファイル共有機能やプリンタ・サーバ機能、拡張性、運用性などは、Windows Server 2003に準じている。WindowsのみならずUNIX/Linux、Mac OSで利用されるネットワーク・プロコトルをサポートしているため、Windows以外のクライアントにも対応できる(表2)。なお、Windows Server 2003に組み込まれているファイル・サービスと無関係な機能は省かれており、信頼性の向上と、運用時のCPUやメモリの負荷軽減が図られている。
WSS 2003とWindows Server 2003を比較した場合、最も特徴的な違いは、セットアップ時の設定作業が最小限で済むように工夫されていることと、Webベースのユーザー・インタフェースにより、ネットワーク接続された他のPCからのリモート管理を前提としていることである。そのほか、Windows Server 2003では、クライアント数に応じてサーバ・ライセンスを購入しなければならないが、WSS 2003では、接続できるクライアント数に制限が設けられていないという違いもある。
また、ストレージ・ベンダーが独自にカスタマイズしたLinuxなどをベースとした専用OSを搭載したNAS製品と比較した場合、IAおよびWindowsアーキテクチャをベースに開発されたWSS 2003搭載NAS製品は、汎用サーバ向けに用意された豊富なストレージ製品やストレージ管理ユーティリティを利用できるというメリットがある。

























