オラクルがVMware上のRACサポート方針を変更へ
「VMware環境でもRACをサポートする」という変更に賞賛の声米国Oracleが、「VMware」仮想プラットフォーム上で稼働するクラスタ・ソフトウェア「Oracle RAC(Real Application Clusters)」ソフトウェアのサポート方針を変更し、一定の条件下においてサポート対象とする見通しであることが明らかになった。
11月9日、米国EMCのVMware Strategic Alliance担当副社長であるチャド・サカック(Chad Sakac)氏が、自らのブログにこの情報を掲載し、Oracleの決断を歓迎するとコメントした。
サカック氏がブログで引用しているOracleサポート資料(11月8日付)によると、同社はこれまでVMware上で稼働させる場合の同社製品については一切保証してこなかったが、「ネイティブOSでも発生することが判明している、もしくはVMware上で動作させた結果起こったものではないと証明できる」問題に対してはサポートを提供するという。
同サポート資料には、「任意の問題がOracle(製品)の問題として既知であるならば、ネイティブOS上で推奨されている当該問題への対策を推奨する。VMware仮想環境内でそうした対策が機能しなかった場合、顧客はVMwareにサポートを依頼することになる」と記されていた。
さらに、「本文書で説明しているサービス・リクエストは、Oracle RAC 11.2.0.2(11gR2)およびそれ以降のリリースに対してのみ受け付ける」ともある。サカック氏はこの新たな方針に大きな関心を示している。
「OracleがこれまでOracle RACを完全なサポート対象外としていた点は要注目である。現在はもう対象外ではないのだ。(今回の変更は)ささいなものに見えるかもしれないが、(わたしの考えでは)非常に重要かつ前向きな方針転換だと言える」(サカック氏)
RACはActive-Active型のクラスタ・データベースを構成するソフトウェアである。RACを利用してクラスタを構成することで、データベースの耐障害性やスケーラビリティが向上する。
Oracleデータベース管理者のジェイ・ワインシェンカー(Jay Weinshenker)氏も自身のブログで、このたびのポリシー改正を「すばらしいニュース」として取り上げた。「Oracle RACと『VMware vSphere』を組み合わせられるかもしれないと思いを馳せた」(ワインシェンカー氏)。
もっとも、Gartnerのアナリストであるクリス・ウルフ(Chris Wolf)氏のブログには、Oracleの決定は「賞賛されてしかるべき」ものだが、「RACのサポートは顧客がナンバー1に掲げる要望というわけではなかった」と書かれている。
またウルフ氏は、OracleのVMware環境に対するライセンシング・ポリシーはほかのオプションと比べて価格が高すぎるとも指摘している。同氏は前述のブログ記事でこの問題について詳しく解説している。
なお、Oracleの広報担当者に本件に関するコメントを求めたものの、回答はまだ得られていない。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)

























