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ウィキペディアの編集者が激減――研究者が「存続の危機につながる」と指摘

ウィキメディア側は調査の信憑性を疑問視、「決して消滅しない」と反論
(2009年11月27日)

 UGC(User Generated Content)型のオンライン百科事典「Wikipedia」のボランティア編集者が、今年第1四半期に約5万人も辞めていたとする研究結果が発表された。これは前年同期の10倍の人数である。


Wikipediaのメインページ

 編集者の激減を報告したのは、スペイン、マドリードにあるフアン・カルロス国王大学の研究者、フェリペ・オルテガ(Felipe Ortega)氏だ。Wikipediaの編集履歴を分析するプログラムを独自に開発し、研究を行ったという。

 オルテガ氏は英国The Times紙に対し、「プロジェクトを支える人数が不十分であれば、Wikipediaはたちまち消えてしまうかもしれない。まだそういう状況ではないが、今後もこの傾向が続けば、いずれそうなるだろう」と語っている

 これを受け、Wikimedia財団英国支部のマイケル・ピール(Michael Peel)氏は、通信社のPress Association(PA)に対し、「Wikipediaは健全な状態にある。オルテガ氏の数値は誤っている可能性があり、調査における“Wikipedia編集者”の定義にも疑問が残る」と反論した

 「Wikipediaは非常にオープンなため、誰でも編集に参加することができ、常に流動的な状態にある。Wikipediaは決して消滅などしない。フリー・ライセンスであるため、すでに書き込まれているコンテンツは永久に残る」(ピール氏)

 また、「ルール改訂を行い、Wikipediaの記事を編集する権利を一部の利用者に制限したことが、編集者の減少につながったのではないか」という憶測に対し、同氏は「現時点では、非常に知識が豊富な人々との協力をもう少し深めたいと考えている」と回答した。

 「システムを改善したことで、Wikipediaを悩ませる悪意のある書き込みやいたずらを、より簡単に取り除けるようになった」(ピール氏)

 Wikipediaは来年早々から英国で、博物館から収集した情報を既存のユーザー生成記事に追加していく予定だ。一部では、UGC型百科事典の夢が破れるのではないかとの憶測も飛んでいる。

(Megan Burger/PC Advisor英国版)

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