鉄飛、ファイルシステムに特化した検索機能を持つ文書管理製品を発表
インターネット検索の応用とは異なる迅速なファイル検索をアピール鉄飛テクノロジーは7月19日、利用開始時のファイル登録作業を不要とし、ファイルシステムに特化した検索機能を備えたWebベースの文書管理システム「FileBlog」を発表した。
同社はこれまで、1月に発表したパッケージ・ソフトの「MatrixBase2.0/文書管理」や、都内の中堅学習塾に納入した「MatrixBase2.0/教材管理」など、主にクライアント/サーバ型の文書管理システムを手がけてきた。今回発表されたFileBlogは、こうした既存製品のユーザー企業から要望が多かったWeb版の製品となる。
発表に際し、鉄飛テクノロジーの創業者であり、代表取締役/アーキテクトを務める岡田国一氏は、従来の文書管理システムの問題点として、導入・運用が困難、通常の検索エンジンがファイルシステムの検索に適していない、属性管理が難しい、導入コストが高いという4点を挙げ、これらの問題を解決するのがFileBlogであると、同製品をアピールした。
FileBlogでは、通常のファイル共有環境内のサーバに導入するだけで、初期登録作業を行わなくても既存のファイル・サーバ内の文書や画像データなどを共有できるようになる。共有するファイル本体は、それまで利用してきた共有フォルダにそのまま残され、その共有フォルダの中身を示したWeb画面が提供される形だ。ユーザーが共有フォルダ内のファイルを追加/削除したときには、そのフォルダ内情報がリアルタイムでWeb画面に反映される。
岡田氏によれば、「こうした仕組みは、Windowsに備わっているAPIを活用しているにすぎないが、同様な機能を備えたWebベースの文書管理システムは見たことがない。その理由は、Web系のエンジニアは、Windowsに関する知識に精通していない場合が多いためではないだろうか」という。
Web画面には、検索ポータルのディレクトリ・サービスを意識したデザインを採用している。一般的に文書管理システムでは、フォルダ構造がツリー構造で示されることが多いが、「あえてツリー構造は取り入れずに、検索ポータルと同様なインタフェースを採用した。検索ポータルのような、だれもが使いなれた表示形式であれば、エンドユーザーに対する教育がほとんど必要なくなり、運用上の手間を減らせるからだ」(岡田氏)
検索機能に関しては、キーワード検索に加え、フォルダのブラウジングを応用した検索が可能な点が大きな特徴。Web画面上で検索対象のフォルダを絞り込んだうえでキーワード検索を行ったり、反対にキーワード検索の結果が多い場合に、その検索結果から必要なファイルが保存されると思われるフォルダに保存されているものだけを絞り込むといった操作が可能だ。
「キーワード検索でヒット数が多い場合、別のキーワードを追加して検索するが、別のキーワードを考えるのは意外と労力がかかるし、思いついたキーワードが適切でなかったら、まったく意図しない結果が返ってくる」と岡田氏は語り、こうした理由からインターネット検索を応用した検索エンジンは、ファイルシステムの検索には適していないと説明した。
一方で、岡田氏は、ファイルを探す際に多くのユーザーがフォルダの階層をたどるという操作を行うことからわかるように、「ユーザーは、探しているファイルの保存場所はおぼろげでも覚えているものだ」と指摘し、その記憶をファイルシステムの検索に利用することで必要なファイルを迅速に探し出せるようになると、FileBlogが備えるファイル・システム検索手法の有効性を強調した。
加えて、共有フォルダや個々のファイルに対して、ブログのようなコメントを付与することができる。この機能の活用例として岡田氏は、デジカメで撮影した写真データの管理を挙げ、「通常デジカメの写真データのファイル名は連番になっているため、検索することができない。FileBlogでは属性情報として説明文を付けられるため、写真データの活用・再利用を促進できる」と説明した。
また、Windowsの個々のファイルが持つ「プロパティ」に記載された情報も検索対象とすることができ、プロパティ情報の編集も可能だ。「Windowsのプロパティは、いわば世界標準のデータベースだ。しかし、これまでは情報を入力できても、活用することができなかった」(岡田氏)
価格は、1〜10ユーザーの場合で導入費用が9万9,000円、翌年度以降の継続ライセンスが2万2,000円となっており、それ以上のユーザー数の場合はオープン価格。なお、1〜10ユーザー用と11〜30ユーザー用はエントリ版とされ、直販を中心に無料試用版(60日/10ユーザー限定、機能は製品版と同じ)ダウンロードから販売につなぐという形を取る。
31〜100ユーザー用と101〜無制限ユーザー用はスタンダード版と位置づけられ、パートナー経由で販売することを予定している。ユーザー数が無制限の場合でも、「200万円を下回る価格になる」(岡田氏)という。
(大川 泰/Computerworld)
























